PARCIC

シリア難民

トルコでの越冬支援 子どもの防寒着配布

前回のレポートで、2018年12月のシェルターやテントへのブルーシート配布の様子をお伝えしましたが、その後、1月には予定数の配布を完了しました。多くの世帯から、雨漏りがなくなって助かったという声をいただきました。雨漏り問題が無事に解消され、スタッフがホッと一息ついていた頃、また新たな問題が発生しました。厳しい寒さの中、子ども用の暖かな防寒着を持っていないために「子どもが風邪をひいてしまっては困る」と、冬が終わるまで学校へ通学させていない世帯を見つけたのです。

親たちから話を聞いてみると、パルシックの活動地域の村では、多くの世帯が農業や工場での日雇いで収入を得ていますが、冬季は農作業がなく世帯収入が減り、子ども用の防寒着を購入できる余裕がないということが分かりました。通常、国連機関がトルコ全土で越冬支援を行っていますが、今年の冬はシャンルウルファ県での越冬支援は行われず、支援を頼りにしていた世帯はとても困っている様子でした。

訪問先のテントの玄関に散らばっていた子どもたちのサンダル。冬でもサンダルを履いている

訪問先のテントの玄関に散らばっていた子どもたちのサンダル。冬でもサンダルを履いている

パルシックは2018年6月から、シリア人の子どもたちがトルコの学校へ通学できるように、通学登録のサポートをしてきました。すでに通学登録を終えている世帯も増えてきていて、当の子どもたちも学校に通えるのを楽しみにしていることもあり、冬の間でも通学できるよう、子ども用防寒着の購入支援をすることにしました。地元の商店と契約して防寒着が購入できる商品券を配布し、また購入時にはスタッフが商店でトルコ語の通訳をするなどお手伝いをしました。

防寒着購入に関して商店の情報を説明するスタッフ

防寒着購入に関して商店の情報を説明するスタッフ

支援の行き届かない世帯が無いよう、スタッフは一軒一軒村を訪問します。

車で入れない場所にあるシリア人世帯には、歩いて訪問に行きます。

車で入れない場所にあるシリア人世帯には、歩いて訪問に行きます。

購入契約している店舗は街の中心部にあり、子どもたちは普段めったに行く機会のない街に出られること自体も、とても楽しんでいました。

後日、スタッフがそれぞれの村を訪問し、防寒着を購入した子どもたちの様子を見に行くと、きょうだいが多い年下の子どもたちは「いつもはきょうだいのおさがりを着ることが多いから、新しい服が着られてとてもうれしい!」と喜んでいました。

両親と防寒着を買いに来た姉妹。普段街に来ることがないので、様々な商品に興味を示し、手に取っていました。

両親と防寒着を買いに来た姉妹。普段街に来ることがないので、様々な商品に興味を示し、手に取っていました。

購入した防寒着を着ている子どもたち

購入したセーターやベストを着ている子どもたち

購入した防寒着を着ている子どもたち

購入したコートを着ている子どもたち

(シャンルウルファ事務所 大野木)

※この事業はジャパン・プラットフォームの支援によって行っています。