PARCIC

シリア難民

トルコ:新学年がスタート、子どもたちへの教育支援

2018年9月、トルコの学校では新学年が始まりました。

パルシックは2018年6月より新規事業として、学校や政府機関、他のNGOと協力して一人でも多くの子どもたちが学校に通えるように支援を行っていきます。

2017年の調査によると、トルコ全体ではシリア人の子どもの約60%が教育を受けていましたが、パルシックの活動地域の村では約40%に過ぎず、半数以上の子どもは学校に通えていない状態でした。その理由は入学の手続き方法が分からない、手続きに必要なID(身分証明書)が取得できていない、学校が遠い、親が就学に消極的など様々です。

パルシックスタッフはこれまで、毎週村を訪問して“チャイルドフレンドリースペース”を提供し、学校に行っていない子どもたちに対して、グループでゲームをしたり、アラビア語の読み書きや簡単な計算を習ったりするレクリエーション活動を行ってきました。村を訪問するのも毎週同じ曜日の同じ時間に設定し、子どもたちが曜日や時間の概念を理解し、生活リズムを身に着けられるよう促しました。孤立した農村の質素な家で過ごすだけの生活しか知らず、これまで学校に通ったことがなく、同年代の子どもたちと一緒に遊ぶ経験すらほとんどない子どもたちにとっては、落ち着いて座っていることや物事に集中して取り組んだりすること、他の子どもたちと仲良く遊ぶことすら新しい経験であり、チャレンジなのです。チャイルドフレンドリースペース活動を通して、子どもたちは集中力や理解力を養い、社会性や協調性といったスキルを身に着け、学校生活に移行する準備を行ってきました。

当初、親たちは子どもの教育に興味を示さない傾向がありましたが、チャイルドフレンドリースペース活動を実施するにつれ、親たちが子どもたちの変化に気づき始め、徐々に教育の重要性を認識するようになりました。

今後は、子どもたちの就学を妨げている原因を一つひとつ解決して、1人でも多く学校に通えるよう、根気強く支援を継続していきます。

ラマダンの時期に送るメッセージカードを作成した子どもたち。

ラマダンの時期に送るメッセージカードを作成した子どもたち。

隣の村の子どもたちに向けてメッセージの作成中。隣の村に想いを馳せることで、子どもたちの世界が広がります。

隣の村の子どもたちに向けてメッセージの作成中。隣の村に想いを馳せることで、子どもたちの世界が広がります。

針を使わず指だけで毛糸を編むフィンガーニッティングにチャレンジ。何かを作り上げる喜びも子どもたちにとっては新しい経験です。出来上がった帽子とマフラーを身に着けて、達成感いっぱい。

針を使わず指だけで毛糸を編むフィンガーニッティングにチャレンジ。何かを作り上げる喜びも子どもたちにとっては新しい経験です。出来上がった帽子とマフラーを身に着けて、達成感いっぱい。

レクリエーション活動と同時に衛生についての啓発活動も行いました。シラミの有無をチェックして、シラミ駆除用シャンプーを配布しました。

レクリエーション活動と同時に衛生についての啓発活動も行いました。シラミの有無をチェックして、シラミ駆除用シャンプーを配布しました。

他にも衛生教育の一環で、除菌用固形石鹸を配布しました。特にテントやシェルターに住む世帯の衛生環境が改善できるよう支援しました。

他にも衛生教育の一環で、除菌用固形石鹸を配布しました。特にテントやシェルターに住む世帯の衛生環境が改善できるよう支援しました。

今年は学校に行きたいと期待に胸をふくらませる子どもたち

今年は学校に行きたいと期待に胸をふくらませる子どもたち

※この事業はジャパン・プラットフォームの助成と、みなさまからのご寄付で実施しています。

(トルコ事務所 大野木)