PARCIC

東ティモール

一村一品運動のモデル商品に選ばれました!


乾燥そら豆です

パルシックが支援するマウベシのコーヒー生産者組合の女性グループが、このたび新しい商品を売り出しました。テトゥン語で「ファヴァス・ソナ」というソラ マメチップスです。日本では比較的高価なソラマメですが、東ティモールのマウベシでは、ほかに食べるものがなくなったときに仕方なく消費する、というあり がたみのない作物でした。


女性たちと一緒に皮をむくミゲルさん

それをせんだって派遣した永田専門家が、油であげたらインドネシアなどで人気のチップスができると指摘しました。 それで10人の女性たちがそれぞれ10ドルずつを出資して、実現にこぎつけたのです。
原料は乾燥ソラマメです。冷蔵庫などのない東ティモールの農村では基本的に乾燥することで食材を保存します。


豆を二つにわっているところ

マウベシの市場で買ってきた乾燥ソラマメを、一晩水につけてやわらかくしたあと、一粒ずつ皮をむき、塩をまぶし、油でカリカリになるまで揚げると、できあ がり。日本の感覚では、揚げたての熱いところに塩をまぶすのが普通と思いますが、揚げる前の湿ったところに塩をすりこむのがティモール流。ポテトフライも 塩をまぶしてから揚げます。


揚げる前に塩をすりこんでいるところ

毎週月曜日、10人の女性たちが事務所に集まり、日曜日から水に漬けてふやかしたソラマメの皮をむき、火曜日に塩をして油であげます。ガスなどは高くつくので、揚げる前に薪を切って火をおこすのも仕事のうち。皮をむくのは結構重労働。


揚げるための薪割の様子

1月19日の月曜日にはこの労働に、組合レボテログループの代表ミゲルさん(男性)も参加しています。「あれ?これは女性グループの活動ではなかった の?」と聞くと、「(メンバーであるお連れ合いが)出産したばかりで来られないので代理で来た」とのお返事。やさしいミゲルさんは若い女性メンバーに混 ざって黙々と皮むきをしていました。


油で揚げます

今、東ティモールでは、JICAの支援をうけて農業省が日本に習った一村一品運動を推進中で、全国から商品アイディアをつのりました。12月、このファヴァス・ソナが3つのモデル商品のひとつに選ばれたのです。そして、首都ディリのスーパーでも販売を開始しました。


シーラーも手作業です

これまでに乾燥ソラマメ7.5缶(秤などないティモールの市場では缶で測るのが基本です)で、250グラム入りのソラマメチップスが403袋できました。 1袋1ドルが小売価格で卸値は75セント。403袋でおよそ300ドルの売り上げ。材料費は下記の表のように100ドル少々ですので、200ドル弱の収益 を女性たちは手にできます。


完成です

今は、まだパルシックのマウベシ事務所で、事務所の鍋をつかって料理していますが、行く行くは自分たちの機材も買って、と女性たちの希望は広がっています。日本人の口にはもう少し塩分があった方が、との感 想も聞かれますが、おおむね好評。とくにビールのおつまみには最高とか。まだ日本に輸入はしていませんが。