PARCIC

スリランカ

南インド料理に近い、ジャフナの食事情

ジャフナには、主に、紀元前に南インドから渡ってきたスリランカ・タミルの人々が生活しているため、ジャフナの食事は、南インド料理に近く、スリランカ南部のシンハラの人たちの食事(スリランカ南部の食事については、デニヤヤ日誌に掲載)とは、食べるもの、スパイスの使い方などが違っています。地元でとれる食材を調理した「カレー」を食べるという点では共通していますが、スリランカ南部では朝、昼、晩とお米を食べるのに対し、ジャフナでは昼食は基本的にお米を食べるものの、その他の朝と夜はお米以外の穀物を食べます。


ジャフナ事務所近くのパン屋さん

ある日の朝食
(プトゥと卵焼き、ポテトカレー)

ある日の昼食(ライス&カレー)

ジャフナでの定番の3食メニューはこのような感じです。

朝 …
ストリングホッパー(インディ・アッパー)、パン、プトゥ(お米の粉と小麦、お湯を混ぜて蒸したものにココナツを和えたもの)などと簡単な野菜カレー、またはダル豆のカレー

昼 …
ご飯と3種類ほどのカレーを食べます。(この3種類のうち、1種類は特に辛いカレーを用意します!)

夜 …
チャパティ、ドーセ、プトゥなどと1-2種類のカレーとサンボル(ココナツと唐辛子の和え物)

そしておやつの時間には、ワデーなどの簡単なスナックやビスケットを食べます。

また、ヒンドゥー教徒が人口の多数を占めるジャフナでは、食事にもヒンドゥー教の慣習が反映されています。ヒンドゥー教では金曜日に殺生をしてはいけないことから、金曜日にはヒンドゥー教徒の人々は肉・魚・卵等をとらないベジタリアンの食事をします。食卓には、野菜カレーのほかソヤミートのカレー、乾燥させた唐辛子をあげたものなどが並びます(人によっては火曜日もベジタリアンの日としています)。さらに、一部の人は年中完全なベジタリアンであることから、街にはベジタリアンレストランが見られるだけではなく、普通の食堂にも常にベジタリアン用のメニューが用意されています。

毎日食卓に並ぶカレーは、野菜や魚介、肉、卵など様々な食材と唐辛子、ターメリック、クミンシード、カレーリーフなどの様々なスパイスを使って作られます。野菜カレーには、じゃがいも、なすび、おくら、いんげん等々旬の野菜が使われます。魚介では、エビ、イカ、カニ、シマアジ、イワシ、タイなど、その時々の季節の魚が調理されます。肉は鶏肉が定番ですが、ヤギ肉を食べることもあります。

いろいろな食材を使ったカレーが食べられるジャフナですが、同僚スタッフに「何が一番好き?」と尋ねると、多くの人が一番好きなのは、ジャフナの新鮮な魚介類だそうです。戦争中にジャフナを離れ、海外に渡ったディアスポラのタミルの人たちが海外にいて恋しくなるのも、ジャフナの新鮮な魚だとも聞きます。そのため、ジャフナの新鮮な魚介類をたくさん使ったスープ、ジャフナクールはジャフナの人々に人気があるだけではなく、海外で暮らすタミルの人にとっても懐かしく嬉しいメニューだとのことです。

筆者はジャフナにいて、日々新鮮でおいしい海の幸を食べられることを、嬉しく、ありがたく思っています。

(パルシック 西森光子)