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大坂さんの東ティモール派遣日記(9)


左:アンジェリーナ・右:マリア

Bondia(おはようございます)! 皆さんお元気ですか?
早いものでもう一年の半分が過ぎてしまい、何故か既に焦りを感じ始めている今日この頃です。東ティモールに来てもう8か月半が過ぎようとしています。最近ようやくテトゥン語で現地スタッフと(本当に)何とかコミュニケーションが取れるようになり、仕事も楽しくなり始めました。私が話せるようになったと言うよりは、勘の良いスタッフが私の言わんとしていることを汲み取り、理解してもらっている、と言った方が正確かも知れません。と言うのも、女性グループのメンバーは私の話すテトゥン語を時々理解出来ず、スタッフが私の伝えたいことを瞬時に察知し、分かり易いように説明してくれるからです。いつも有難う、アンジェリーナとマリア!

今回は彼女達についてお話したいと思います。私は普段アイナロ県マウベシ郡と言う標高1500mの場所で活動しています。首都から車で3時間の場所です。アンジェリーナ(30歳)はマウベシから南下した【サメ】の出身です。PARCICで働いて既に8年になります。大先輩ですね。彼女は若干30歳にしてとても落ち着いており、頭も非常に良く、かと言ってそれが鼻につくこともなく、大勢の人前で話すことがとても上手で、精神年齢は50代、といったところでしょうか?日本にも研修に2度ほど行っています。東ティモールの政界に進出しても遜色ないだろう、と思わせる位の度量の持ち主です。頭の中では未だ25歳と思い込み続けている(思い続けたい!)私にとっては頼もしい“姉御”です。

マリアは25歳、去年赤ちゃんを産み、3人の子供のお母さんです。マウベシ生まれマウベシ育ちの地元っ子。3人の子のお母さんとは思えないような華奢な体と童顔の持ち主。でも見た目とは違い案外しっかり者です。そしてやはり頭の回転が速い。PARCICで働いて産休も含め1年半になります。


▲ハチミツにラベルを貼るスリさん

もう一人紹介しましょう。スリさん。勤続6年。彼女はスタッフの食事作り、事務所掃除、雑務を全てこなしてくれています。この度コーヒー代金の精算係に任命され、慣れない仕事に緊張気味ですが、一生懸命に覚えようとしています。スリが休むと大変。仕事そっちの気で食事作り・掃除をしなければならないからです。彼女がいるからこそ、私達は思う存分仕事に打ち込むことが出来るのです。

彼女達は午後6時の終業後、急いで帰宅し家族のご飯を作ります。子供が熱を出したと言えば、休むこともしばしばです。大きな声では言えませんが、10分15分の遅刻もしょっちゅう。家事をしてからでは始業の朝9時には間に合わないと言うのです。日本では毎日遅刻していたら大変なことになりますね。そこはティモール流でしょうか。ただし、実際東ティモールの女性の家事は本当に大変なのです。お湯を沸かすにも電気ポットなんてありません。火をくべることから始まるのです。たいがいの家では水も汲んでこなければなりません。家族も日本と違って大勢います。それを全てこなしてから彼女達は仕事に来るのです。そしてコーヒー農家の女性たちも同じく家事をこなして、その上で農業に従事するのです。

押し並べて思うのは、東ティモールの女性には優秀な方が本当に多いと言うこと。男性よりも前にしゃしゃり出ることは決してしませんが、彼女達の潜在能力には限りない可能性が秘められていると思います。将来、東ティモールにも女性の起業家が台頭してくるんじゃないかしら、と思う今日この頃です。うかうかしていられませんよ、男性陣!頑張れ!Work hard!

(東ティモール事務所 大坂智美)