PARCIC

レバノンでのシリア難民への食糧・越冬支援(2016年12月~)

パルシックは、2016年12月からレバノンに避難しているシリア難民に食糧・越冬支援を続けてきました。

2011年に始まったシリア内戦から2020年現在で9年が経過しますが、シリア国内での政治的解決が実現されず、多くのシリア難民が帰国出来ない状況が続いています。周辺国に避難したシリア人の数は約555万人に上り(2020年5月末時点)、そのうちレバノンには約91万人の難民が避難し、UNHCRに登録されていないシリア難民を含めるとその数は150万人いると言われています。元々レバノンに滞在していたパレスチナ難民やシリアから避難して来たパレスチナ難民を含めるとレバノンの居住者の4人に1人は難民となり、人口440万人のレバノンにとって、大きな負担になっています。

レバノン全土には多くの非公式難民キャンプ地があり、充分な収入を得ることが難しいシリア難民世帯の多くは、農地などの余ったスペースを借りてテント生活をしています。

パルシックでは2016年12月以降、3年に渡り食糧・越冬支援を行ってきました。中東と聞くと砂漠のイメージがあるかもしれませんが、レバノンは比較的温暖な地中海性気候に属し、標高の高い山岳地帯は冬は雪が積もるほど寒くなります。

事業地の一つベカー県は冬期には雪が降り、気温は氷点下になるなど、テントでの生活は厳しい寒さにさらされますが、多くのシリア難民世帯は充分な防寒用品や冬服をほとんど所有しておらず、食糧も借金をするなどして購入し何とか生活を続けています。 2019年からは、レバノン政府による非正規滞在者への取り締まりが厳しくなり、テントの移動命令や、コンクリートで補強されたテントの撤去が強制的に行われるなど(*)、生活はますます厳しくなっています。

厳しい寒さは健康な大人にとっても耐え難いですが、抵抗力の弱い子どもや病人、高齢者にとっては身体に重篤な影響を及ぼす危険な状況です。そのような状況下で、少しでも安心して暮らせるように、パルシックでは食糧と越冬支援を続けています。

(*)レバノン政府が難民の定住化を好まず、難民たちが固定住宅に住むことを認めないためです。

これまでの活動

活動期間 対象地域 対象世帯数 配布物品
(1世帯当たり)
2016年12月
〜2017年2月
ベカー県ザハレ郡バル・エリアス市近郊(4つのキャンプ) 319世帯
(1,589人)
食糧バスケット
石油ストーブ
灯油(140L)
毛布(1人1枚)
山岳レバノン県アレイ郡(4カ所) 300世帯
(1,635人)
食糧バスケット
毛布(1人1枚)
2017年9月
~2018年6月
ベカー県ザハレ郡バル・エリアス市近郊(3つのキャンプ) 331世帯
(1,630人)
食糧バスケット
灯油(240L)
バールベック・ヘルメール県アルサール市(4つのキャンプ) 439世帯 灯油(120L)
2018年10月~
2019年4月
ベカー県ザハレ郡バル・エリアス市近郊(3つのキャンプ) 225世帯
(1,174人)
食糧バスケット
灯油(240L)

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