皆さまのご支援をガザへ ― 緊急食糧支援の現場から
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2026年4月中旬、ガザ地区ガザ市および中部のデイル・アル・バラ市で、がん患者や腎臓病などの慢性疾患を抱える方がいる計385世帯に食料バスケットを届けました。
私たちは開戦以降、過去4回にわたり、皆さまからのご寄付で、就労や収入確保の機会が限られているがん患者や腎臓病などの慢性疾患を抱える世帯に、食料や衣料品の配付を行ってきました。今回も皆様のご寄付により、食料バスケットをガザの人びとに届けることができました。心より感謝申し上げます。
ガザスタッフより活動のレポートが届きましたのでお伝えします。

食料バスケットを受け取る女性とパルシック職員
ガザスタッフからのレポート
ガザ地区では2025年10月上旬から停戦となり、半年が経ちました。停戦以降も、これまで連携してきた病院、がん患者支援団体および慢性疾患患者の支援団体とは連絡を取り続け、慢性疾患患者が必要とする支援や生活状況について聞き取りを続けてきました。残念ながら、停戦以降も支援物資を乗せたトラックがガザ域内に十分に搬入されないことから、食料不足が続いており、栄養改善には至っていないとのことです。
慢性疾患を抱える方は、継続的な治療・健診や輸血が必要であり、さらには特定の栄養素を必要としています。しかし、収入源を失った人びとは、栄養価の高い食材を日常的に購入することは難しく、手に入った缶詰などを食べ続けることで栄養が偏り、必要な栄養を十分に摂ることができていません。継続的な治療を可能にするための医療物資や医薬品もガザ域外から十分に搬入されないため、慢性的に不足しています。この状況を受けて、私たちは新鮮な野菜やお肉を含む栄養豊富な食料を調達して配付することにしました。

配付した食料バスケットの中身(新鮮な野菜、鶏肉、豆の缶詰、米、ジャム、油、砂糖)
私たちは、ガザで大規模な戦闘が始まって以降、初めてガザ市でも食料配付を実施することができました。慢性疾患患者の支援団体や病院から、ガザ市の慢性疾患患者も支援に含めてほしいとの強い要望に応える形で、ガザ市で計250世帯に、中部デイル・アル・バラ市で計135世帯に配付しました。

食料バスケットを受け取るために男性が受付をする様子
食料配付の当日、継続的な治療を受けている女性が配付会場にたどり着き、疲れた様子をあらわにしつつも、食料バスケットの中身を聞くと、驚きと喜びを隠せない声で「本当に鶏肉が入っているのですか!」と笑顔を見せました。そして「こんなにたくさんの食料を、どうやって運びましょうか。パルシックは、私たちの健康を優先して家族が代わりに取りに来ることを認めていますが、私の娘はついてきていません。これまで不定期で受け取ってきたわずかな食料バスケットを想像して、こんなにたくさんもらえると思わず、ついてきませんでした。しかし、この充実した食料バスケットを見たら驚くでしょう。明日鶏肉を調理します。いえ、娘が喜ぶので今日かもしれません。」

鶏肉が入った食料バスケットに喜びが溢れる女性
女性は、前日に透析の治療を病院で受けていたため、本来は休養しなければいけなかったようです。しかし、それでも家族を代表して食料バスケットを取りに来ました。彼女だけではなく、収入源がないために食料バスケットの受取りに頼らざるを得ない多くの慢性疾患患者は、疲労や身体の痛みを抱えながらも、自ら望んで食料バスケットを取りに来ました。食料を受け取ることへの安心感や、栄養価の高い食材を食べることは、普通の生活を守る支えとなっています。パルシックが継続してきた食料バスケットの配付が、単に栄養価の高い食料を届けるだけではなく、少しでも人びとの心と身体を支える一助になってほしいと思っています。

新鮮な野菜とお肉で料理できることが楽しみと語る男性
ガザでは、食料支援は単なる緊急支援以上の意味を持っています。引き続き、私たちは病院や慢性疾患患者の支援団体、さらにはがん患者支援団体とも協力しながら、必要な支援を継続していきます。今後とも、温かいご支援をよろしくお願いいたします。
(パレスチナ事務所)
*この事業は、全額皆さまからのご寄付で実施しています。
