東ティモールでコーヒーのある場所を巡って① ――雨のマウベシにて
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雨のマウベシで、この文章を書いています。
東ティモールに来てから約3か月、マウベシで働き始めてから約2か月が過ぎました。この間、新しい土地で暮らし、言葉を覚えながら仕事をしているうちに、道端のコーヒーの木も少しずつ赤い実で彩られていきました。その様子を目にするたびに、コーヒーの国に来たんだなと実感しています。

マウベシの道端に見られるコーヒーの木
私はJICA海外協力隊として東ティモールに派遣され、5月中旬から配属先であるPARCICのマウベシ事務所で活動しています。日本では一人で小さなカフェを営んでいました。書籍や動画でしか見たことのなかったコーヒーの風景が、今は自分の仕事をする場所として目の前に広がっていることに日々感動しています。

マウベシ事務所で主に関わらせていただいているスタッフの皆さん(右から2人目が私です)
現在暮らしているマウベシは、首都のディリから2時間半ほど南に向かった山間部にあります。標高はおよそ1,500メートル。東ティモールと聞いて想像していた南国の暑さとは異なり、朝晩は冷え込み、霧や小雨の日が続くこともよくあります。今日もヒートテックの上にフリースを着て、さらにマウンテンパーカーを羽織っています。マウベシは寒いという話は聞いていたのですが、東ティモールに来る前には想像もしていなかった格好です…。
町の中心には屋外のマーケットがあります。パラソルの下で旬の野菜や果物、コーヒー豆などが並び、そのまわりには食品や日用品を扱う小さな店も集まっています。中心部だけなら歩いて回れるほどの小さな町です。

マウベシの中心部
けれど、コーヒー農家を訪ねるために車に乗るたびに、マウベシの広さを知ります。町を離れて山道に入ると、舗装はすぐになくなります。雨でぬかるんだ道や大きな石が転がっている坂道を進み、20キロほどの距離に2時間近くかかることもあります。その先に、コーヒー農家の暮らしがあります。

赤土の長い道をハイラックスで日々行き来しています
7月現在、コーヒーの収穫シーズン真っただ中です。マウベシのコーヒー生産者組合COCAMAU(コカマウ)のスタッフと一緒に農家を訪ね、収穫量や加工の状況などを確認しながら集荷しています。倉庫には、各生産者グループから集荷された豆が少しずつ運び込まれています。

集荷したコーヒー豆を倉庫へ運び込む様子
この2か月は、マウベシでの生活や仕事に慣れることに精一杯でした。これからときどき、東ティモールのコーヒーのある場所を巡りながら、そこで目にした風景やここでの日々の暮らし、仕事についても少しずつお伝えできればと思います。
(東ティモール事務所 藤岡慶太)
