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ホストファミリーと巡る、仏教聖地の祈りの旅【後編】

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スリランカ駐在員の谷川です。スリランカ南部のデニヤヤにて、現地の方のお家でホームステイをしながら仕事をしています。

6月21日から23日にかけて、ホストファミリーと一緒に仏教の聖地・アヌラーダプラと、ホストファミリーの親戚が暮らすポロンナルワ近郊へ旅行してきました。ガイドブックには載っていない、スリランカ人の家族だからこそ体験できた旅の様子の後編をご紹介したいと思います。

アヌラーダプラのお寺で迎える朝

翌朝、ホストファミリーは朝のプージャー(お祈り)のための準備を整えるべく、なんと午前2時に起床。フルーツや手作りのお菓子など、お供え物を丁寧に準備していました。私は「3時まで寝ていていいよ」と言ってもらえていたので、お言葉に甘えて5歳の息子さんと一緒に3時まで寝ていました。

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準備したお供え物。購入したお花を添えました(写真はお寺でお供えした後のものです)

準備が終わるとチェックアウトを済ませ、4時半に宿を出発。前夜にも訪れたルワンウェリ・サーヤへ再び向かい、警備員から入場の合図があるまで入口で待機しました。私たちが到着した時点ですでに待っている人がおり、待つ間にも次々と人が集まってきます。皆、朝のお祈りのために何かしらのお供え物を手にしていました。

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まだ暗い外でお寺に入るのを待つ人たち

40分ほど待ち、5時20分頃、100人近くの人が集まったところで「入っていいよ」と合図があり、中へ。マスクをつけた人々がお供え物を手に列をなして歩き、ホストファミリーもお供え物を持って少し離れた場所へ向かい、また戻ってきました。私たちのお供え物も、銀色の台の上に置かせてもらいました。

その後も、マスクをつけ、黄色や白の傘を差した人々が、太鼓や笛の音色とともに次々とやってきます。その姿に向かって皆で手を合わせたり、お供え物にそっと触れます。これは日本人がお寺に入る時に手を洗うようなもので、お寺での作法の一つです。

夜が明けると、仏塔の周りでの祈りが始まります。膝をつき、体をかがめ、頭の上で手を合わせ、おでこを仏塔の足元につける ―― そんな祈りの作法を、皆が真剣に行っていました。立ったまま祈りを捧げる人の姿もありました。

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お供え物を持って歩く人たち

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全身を使ってお祈り

祈りを終えて外へ出ると、ちょうどキリバット(ミルクライス)のダンサラが行われていました。ダンサラとは、仏教の「お布施」の考えから生まれた、食べ物や飲み物を無料で人々にふるまうスリランカの文化です。朝食として、このキリバットをいただきました。

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ダンサラの様子。お皿代わりの葉っぱの上にキリバットとサンボル(玉ねぎを辛く味付けした、キリバットと一緒に食べるおかず)が乗ったものをいただきました

記念物に指定された遺跡と、怪奇現象が起こるお寺

8時過ぎにアヌラーダプラを出発し、次はポロンナルワ方面へ。ホストファミリーからは「ポロンナルワに行くよ」と聞いていたのですが、実際に到着したのはメディリギリヤ(Medirigiriya)という地域でした。11時半頃、ホストファミリーの親戚の家に到着し、少し休憩を取ります。

その後、親戚の方と一緒に、メディリギリヤ・バタダゲヤ(Medirigiriya Vatadageya)という遺跡を訪れました。調べてみると、遺跡は政府から保護記念物として指定されている場所のようです。広い敷地には、崩れた仏像や支柱、棺、当時使われていたとみられるトイレの跡などが残されていました。親戚の方が詳しく説明してくださったのですが、シンハラ語だったため、残念ながらほとんど理解できませんでした。

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崩れた仏像

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棺のようなもの

親戚の家に戻って昼食を済ませたあと、そこでお別れし、さらに東へ。ソーマワティ・ラージャ・マハヴィハーラヤ(Somawathi Raja Maha Viharaya)というお寺を訪れました。ここでは写真は撮っていないのですが、なんでも過去に何度も怪奇現象が起きているとのことで、UFOのようなものが写り込んだ写真や、深夜、誰もいないはずの境内に小さな子供が二人立っている写真などが展示されていました。

16時30分、このお寺を後にし、いよいよデニヤヤのお家へ。休憩を挟みながら、ひたすら車を走らせること9時間半――家に着いたのは夜中の2時でした。荷物を片付けてシャワーを浴び、3時に就寝。そのまま朝を迎え、また仕事へ向かうというハードなスケジュールでした。

信仰の篤さに触れた旅

ホストファミリーは普段からお家で毎日お祈りをしており信仰心が強い家庭ですが、彼らと共に仏教の聖地を巡り、全身で、そして長い時間をかけて真剣に祈りを捧げる姿を目の当たりにしたことは、大きな驚きでした。信仰の篤い人が少ない日本から来た身としては、その熱量に圧倒されました。

また、この記事を書きながら振り返ってみると、一般的な外国人旅行者が訪れるような場所にはほとんど行かず、逆にあまり知られていない場所を数多く巡っていたことに気づきました。ホストファミリーと一緒だったからこそできた、ひと味違う旅になったと思います。

(スリランカ事務所 谷川望美)

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