ホストファミリーと巡る、仏教聖地の祈りの旅【前編】
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スリランカ駐在員の谷川です。スリランカ南部のデニヤヤにて、現地の方のお家でホームステイをしながら仕事をしています。
6月21日から23日にかけて、ホストファミリーと一緒に仏教の聖地・アヌラーダプラと、ホストファミリーの親戚が暮らすポロンナルワ近郊へ旅行してきました。ガイドブックには載っていない、スリランカ人の家族だからこそ体験できた旅の様子を、ここでご紹介したいと思います。
出発は「夕方」のはずが夜10時に
出発日の21日、朝に「何時に出るの?」と聞いたところ、返ってきた答えは「夕方に出るよ」。結局、何時に出発するのかわからないまま5時、6時が過ぎ、実際に家を出たのは夜10時でした。この「時間の感覚のずれ」も、スリランカらしい旅の始まりでした。
車に乗り込んだのは、ホストファミリー(お父さん、お母さん、娘さん、娘さんの旦那さん、5歳の息子さん)と、運転手である知り合いのお兄さん。途中で同じ地域に住む親戚の家に立ち寄り、家族4人をピックアップして、総勢10人の大所帯での旅がスタートしました。

バンに荷物を詰めます
車に揺られること7時間半。途中で休憩を挟みながら、朝5時半にアヌラーダプラの宿泊先に到着しました。ホテルではなく、キッチン付きの一軒家を借りての滞在です。
一日で7つの寺院をめぐる
顔を洗って朝食を済ませると、朝7時半には早くもお寺巡りがスタート。この日だけで、実に7つの寺院を回ることになります。
最初に訪れたのは、ネリックラマ寺院(Nellikulama Temple)。等身大より少し大きいお坊さんの像が、なんと500体もずらりと並ぶ光景は圧巻でした。

等間隔に並んだお坊さんの像がずらり
続いて、スリ サンブッダ プラティハルヤ ヴィハーラヤ(Sri Sambuddha Prathiharya Viharaya)へ。ここでは、お坊さんが人に説法をしているかのような場面を再現した像がいくつも配置されており、まるで展示を見て回るように境内を散策できました。
次に訪れたジェータワナーラーマヤ(Jethawanaramaya)は、大きなレンガ造りの仏塔が特徴で、アヌラーダプラ三大仏塔のひとつに数えられています。
そして、イスルムニヤ精舎(Isurumuniya Temple)。ここには宝物殿があり、「恋人の像」と呼ばれる彫刻などが収められています。境内を歩いていると、小さなストゥーパの脇にある石碑に日本語の文字が。「この仏舎利塔は日本の東京・浅草寺からの寄付によって建てられました」と記されており、日本とのつながりを感じました。

「この仏舎利塔は日本の東京・浅草寺からの寄付によって建てられました」と書かれています
浅草寺のホームページを見ると、「浅草寺の五重塔の最上層には、スリランカのイスルムニヤ寺院から昭和41年(1966)に奉戴した仏舎利が納められている」と書かれていました。
このほか、トゥーパーラーマ・ウィハーラ(Thuparamaya)とジャヤ・シュリー・マハー・ボーディ(Jaya Sri Maha Bodhi)にも足を運びました。ジャヤ・シュリー・マハー・ボーディは有名な菩提樹があることで知られていますが、残念ながら閉まっていて中には入れませんでした。
いったん14時頃に宿へ戻り、昼食と昼寝で一息ついたあと、再び外出。三大仏塔のもうひとつ、ルワンウェリ・サーヤ(Ruwanweli Maha Seya)を訪れました。ライトアップされた仏塔の周りを、手を合わせながらゆっくりと歩いて祈りを捧げ、その後は境内の地面に座って祈りを続けました。たくさんの参拝者が訪れ、お供え物も数多く並んでいました。

ライトアップされた仏塔。幻想的でした。
一つ、失敗したなと思ったのは履物選びです。お寺の中では靴を脱ぐ必要があると知っていたため、スニーカーの脱ぎ履きが面倒だろうとサンダル・裸足で行動したのですが、これが裏目に出ました。灼熱の太陽に照らされた境内や、小石だらけの参道を裸足で歩くのは、想像以上につらいものでした。
旅の後半の模様は「後編」でお伝えします。
(スリランカ事務所 谷川望美)
