次の一歩を育む居場所 ― 能登 なごみの夏
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すっかり気温も上がり、夏の日差しとなった能登では、もっぱら「祭り」の話題が皆さんの定番です。能登のキリコ祭りの先陣を切る、能登町宇出津の「あばれ祭り」では、神輿を川や火の中に投げ入れ、圧巻の迫力と熱気に包まれました。
能登町でパルシックが運営する居場所「なごみ」では、「あばれ祭り」に負けないくらい熱く、そして温かい2つのイベントを開催しました。
- 卓球教室
6月4日に「日本卓球株式会社」様にご協力いただき、東京から2人の先生を招いた「卓球教室」を開催しました。
なごみのオープン当初から、毎週水曜と土曜に練習に来られていた地域のシニア卓球クラブの皆さん。もともと使っていた公民館が震災によって一部が損壊し、活動の場を失ったことで、私たちの運動スペースを利用されるようになりました。
時には真剣勝負の鋭いまなざしでラリーをし、時には自主練に励むその熱心な姿に、私自身いつも元気をもらっていました。そんな「卓球が生きがい」「元気のもと」と笑顔で語る皆さんにも「卓球教室」に申し込みいただきました。
当日は、先生方の見事なリードで参加者の皆さんの緊張もすぐに解け、気づけば息をのむような激しい打ち合いに。2時間の熱血レッスンの後も「最後に先生とラリーを!」と次々に卓球台につく皆さんの姿から、深い「卓球愛」がひしひしと伝わってきました。

先生の説明を真剣な表情で聞く参加者のみなさん

先生と熱いラリー!
そんな卓球クラブの皆さんのもう一つのお気に入りが、練習後にカフェスペースで飲むクリームソーダやアイスティーです。共に汗を流し、お茶を飲んで談笑する。震災を経て、私たちは「何気ない日常」がいかに貴重で、心の救いになるかを身に染みて知っています。
最近、嬉しいニュースがありました。公民館の改修が終わり、また元の場所で卓球ができるようになったそうです。「これまで使わせてくれて、ありがとう」そう言って、皆さんで丁寧にご挨拶に来てくださいました。
あのにぎやかな声が響かなくなるのは少し寂しいですが、皆さんが一歩、元の日常を取り戻せたことが何よりの喜びです。なごみが果たした、日常への「つなぎ」という役割。寂しさを抱えつつも、「またいつでも、お茶を飲みにきてくださいね」と、笑顔で皆さんを送りだしました。
夏祭り子ども食堂
7月の第二土曜日には、いつもの子ども食堂をスペシャル版にした「夏祭り子ども食堂」を開催しました。スーパーボールすくいや千本引き、輪投げなど、たくさんのゲームを用意した手作りの出店です。
今回は大きなイベントということもあり、清泉女子大学の学生4名と先生が前日からお手伝いにきてくださいました。ヨーヨーを膨らませたり、手書きの看板を作ったりと、心のこもった準備を進めてくれました。
11時のオープンと同時に、子どもたちやご家族、シニア世代の方々が続々と集まりました。
スーパーボールすくいでは、プロ顔負けの「ポイ」さばきを見せる子や、千本引きでは大きなお菓子が当たって大人も子どもも歓声をあげていました。焼きそばやフランクフルト、スイカといった夏祭りメニューを頬張る皆さんの顔には、最高の笑顔が浮かんでいました。

大学生や地域の方がボランティアで運営してくれました
また、大学の先生がその場で書いてくださる「筆文字アート」も大人気でした。自分の名前や好きな言葉を書いてもらう人が多い中、嬉しそうに「あばれ祭り」と書いてもらっている人もいて、能登の人の祭りへの熱い思いを感じました。

子どもたちにも大人気な筆文字アート

約130名の方が利用されにぎやかな夏祭り子ども食堂
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なごみは、ただ集まるだけの場所ではなく、ある人にとっては、次の日常への進むためのつなぎの場所であり、また、ある人にとっては、世代を超えて誰もが笑顔になれる舞台です。そんな風に、来てくださる方々のエネルギーによって、この場所が育てられているのだと感じます。
地域の皆さんにとって、いつでも安心してホッと一息つける場所であり、次の一歩を踏み出すエネルギーを蓄えられるような、活気ある場所となるようこれからも皆さんと一緒に作っていきたいです。
ご協力いただいた日本卓球株式会社様、清泉女子大学の皆さん、お手伝いいただいた地域の方、参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
(能登事務所 新宅聡子)
*この事業は、ジャパン・プラットフォーム、ALAMCO SRI 社会貢献ファンド(愛称:あすのはね)、災害ボランティア・NPO 活動サポート募金(ボラサポ)の助成と皆さまからのご寄付で実施しています。
