美味しい紅茶を訪ねる旅 2026 in Sri Lanka 開催報告
- コラム
1月31日から2月7日にかけ、パルシックの有機ルフナ紅茶・有機アールグレイ紅茶の生産地スリランカ南部デニヤヤを訪ねるスタディツアー「美味しい紅茶を訪ねる旅 in Sri Lanka」を開催しました。
参加者は5名、国際協力に関心のある学生さん2名を含む様々なバックグラウンドをお持ちの方々です。

コロンボ2日目は「ペラヘラ(行列)」祭りの日。行列を見ようと集まった人たちは仏教で神聖とされる白色の服を身に付けていた
今年の旅の始まりは、紅茶が世界へ旅立つ窓口となる、スリランカの中心地コロンボ。
茶葉をティーバッグに加工する会社や、街で人気のフェアトレードショップ、仏教の寺院、建築家ジェフリー・バワのギャラリーカフェを巡り、満月の夜に街を練り歩く仏教のパレードなどなど、盛りだくさんの幕開けとなりました。

9種類の産地が異なるお茶をテイスティング。一番手前がデニヤヤ産の紅茶
ティーバッグへの加工会社ではスリランカの7大紅茶産地の特色や主な輸出先国についてのレクチャーを受けたのち、紅茶のオークションの様子を見学。オークションはオンラインで行われており、わずか8社という限られたブローカーから出品された茶葉が数秒ごとに競り落とされていきます。毎週スリランカ各地から1万以上出されるという紅茶サンプルの中からテイスティングも体験し、次なる行程への期待が高まります。

エクサメンバー宅の茶園へ。茶木とともにコショウ、シナモン、パイナップルなどが育ち、時折クジャクの声も聞こえる
2日目は車で4時間ほどかけて、いよいよ生産地デニヤヤへ向かいます。有機紅茶の小規模農家グループ「エクサ」のメンバー宅で2日間のホームステイです。乾季のデニヤヤで天候にも恵まれ、湿潤なシンハラージャ森林保護区の麓でお茶摘み、キトゥル椰子からつくる伝統のヤシ蜜づくり、料理体験など、お茶だけではないデニヤヤの暮らしをともにしました。エクサの参加農家との意見交換の場では、デニヤヤでの有機茶栽培を始めてよかったことや大変だったこと、「エクサの加工場を持って、自分たちで茶葉を加工できるようになる」という夢のことが語られました。日本のツアー参加者からは滞在中に感じたデニヤヤの暮らしや有機紅茶を取り巻く環境の魅力と、迎え入れてくれた農家への感謝が伝えられました。

農家のお宅で料理体験&お昼ご飯。採れたてのココナッツは、ミルクをカレーに、果肉は削ってカレーに合わせる副菜に用いる

「ツアーでデニヤヤに来る方と意見を交換することは農家のためになる」と農家の一人アショーカさん

加工場へ集められた茶葉を台に広げて、しおれさせている様子(萎凋(いちょう)の工程)
4日目からはデニヤヤから車で40分程度離れたモロワカへ。エクサが収穫した有機茶葉を紅茶に加工する工場を見学します。その後2か所、有機専門の新しく小さな加工場、有機と非有機を両方取り扱う一般的なサイズの加工場も訪れました。これでパルシックの有機ルフナ紅茶が辿る行程はひと段落となります。

ランジャンさんの畑を見学。茶木とともに植えられた植物について一つ一つ教えてもらう
モロワカで滞在したバンガローは、元は慣行栽培の茶農園でしたが、叔父さんから受け継いだ農園のオーナー、ランジャンさんがおよそ30年をかけて茶木と草木や動物とが共生する、小さな加工場を備えた農園へ転換してきました。そこでランジャンさんは、近隣の加工場へ出荷する茶葉以外にも色々な加工法のお茶を手作りしています。
さて、デニヤヤツアーもあっという間に最終日。デニヤヤから首都コロンボに戻り、大きなホテルのラウンジでハイティーを堪能しながら、それぞれの学びを語りあいました。
(東京事務所フェアトレード部 竹内玄)
