特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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タイ国境地域におけるミャンマー移民の子どもたちへの支援

  • ミャンマー
  • 緊急支援事業

ミャンマーからタイへ避難してきた子どもたちへ、教育や生活の支援を行います

プロジェクト背景

2021年に発生したミャンマー軍によるクーデター以降、多くの市民が暴力や弾圧を逃れて隣国タイへ避難しており、その中には多くの子どもたちも含まれます。こうした子どもたちに教育を提供しているのが、「移民学習センター(Migrant Learning Center, 以下MLC)」です。

多くのMLCは、教会や寺院、助成団体、保護者などからの寄付などで運営されていますが、財源が安定せず綱渡りの運営を続けており、教室や教材、教員の不足が深刻です。そのため、入学を希望する子どもたちすべてを受け入れることができず、学習の機会を得られない子どもも少なくありません。また、安全な場所で教育を受けさせたいという保護者の希望から家族と離れて単身でタイへ避難する子どもや、家庭での養育が困難な子どもたちは、MLCに併設された寮で生活しています。しかし、雨が降ると雨漏りや雨が吹き込むような場所で寝起きし、十分なスペースがなく1人用のベッドを2人で使ったり、支援が少ない時は出される食事もご飯に調味料のみだったりと、安定した生活環境の整備が課題です。

保護者と共に避難している家庭の多くも、経済的に厳しい状況に置かれています。そのため、MLCの多くは授業料を徴収しておらず、スクールバスの燃料費など最低限の費用についても、支払いが困難な場合には請求しないといいます。これは家庭の経済的事情によって子どもが通学を断念することを避けるためです。

教員たちの労働環境も厳しく、支援が得られない時期には給与の支払いが無くなることもあり、週末や長期休暇には農園や工場で働き、生活費を補っている教員も少なくありません。こうした状況の中でも、子どもたちの成長する姿にやりがいを感じ、「学びの場を失わせたくない」という思いから教職を続けています。

プロジェクト内容

  • 寮で生活する子どもたち

  • 給食を作るキッチン

  • 女子寮の様子

  • ミャンマーとタイの国境

このような厳しい現実を受け、パルシックは、8つのMLCに対して支援を開始しました。学習環境を整備するための教室や寮の修繕、学校備品の設置、寮で生活する子どもたちの食事を改善するための給食用の食料の支援、教員の働く環境の改善やスキルアップをするための給与支援や研修実施など、各MLCのニーズに合わせて活動しています。

この事業はタイのNGOと協力して実施しています。同団体のスタッフもミャンマーをルーツに持ち、国境地域や難民キャンプで生まれ育った方も多く、自らも親元を離れて子ども時代を過ごしたり、MLCで教育を受けたりした経験をしています。教育を受けることの大切さを身をもって知っており、MLC運営の実情やミャンマーからの移民の厳しい生活、子どもたちの置かれている境遇に対しての深い理解と共感をもって活動をしています。

子どもたちが安心して学び、健やかに成長していける環境を整えるため、現地のNGOスタッフ、MLC関係者と連携しながら支援活動をしています。

この事業は、皆さまからのご寄付およびジャパン・プラットフォームの助成で実施しています。

現地からの声

プロジェクトレポート

  • ミャンマー:タイ国境地域での新プロジェクトスタート!

    ミャンマー:タイ国境地域での新プロジェクトスタート!

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