特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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コカマウとの深煎りな日々⑬~新たな一年の始まり

  • 活動レポート

昨年後半はエルニーニョ現象の影響で雨の到来が例年に比べてやや遅れ、12月初旬に本格的にまとまった雨が降り始めました。マウベシのコーヒー畑ではこの雨とともにコーヒーの花が一斉に咲き始め、ジャスミンのような甘い香りで畑が満たされました。この花の開花状況は、その年のコーヒーの実の成長を予測する重要な指標となります。

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満開のコーヒーの花はジャスミンのような香りがします

また、雨季の始まりに伴い、土壌が柔らかくなるのを利用して、約1年間育てた苗木の畑への植え替え作業が始まります。さらに、翌年用の新しい苗木の準備として苗床での種まきも行われ、雨で緑が鮮やかになるこの時期はコーヒー農家にとって大切な準備期間です。

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新たに蒔いた種から双葉が開きました

コーヒー畑の改善事業は最終年度の5年目を迎え、2024年は18世帯の農家が畑の改善に挑戦することを決めました。これまでに事業に参加したコカマウの農家は300世帯を超え、新規参加農家の畑では圃場データの収集と資材の配付を終え、各集落で苗の播種、苗の新植、台切り等の畑の改善トレーニングを開始しています。

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農家自身がGPS機器を使用して圃場を測量します

事業開始から5年が経過し、改善を進めている畑とこれから改善を始める畑の違いがより顕著になってきました。隣り合った畑同士、特に柵で区切られているわけではないものの、農家はそれぞれの畑の境界を明確に把握しています。改善を始めている畑とこれから改善を開始する畑を比較すると、コカマウのコーヒー農家のこれまでの努力が目に見えてわかります。

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左:活動開始から3年が経過、右:今年から活動開始予定の畑

コーヒー畑の改善には時間がかかり、昨年ごろからようやく目に見えて成果が現れ始めました。一時的に収穫量が減少することを覚悟の上で畑の改善を行ってきた農家が、34年の活動を経て成果を上げていることを見るのはとても喜ばしいことです。また、その成果が組合内の他の農家にも良い影響を与え、改善活動が広がっていく様子は心強いです。

この国の人びとにとって、5年後の未来を見据えて行動することは簡単ではなく、将来を信じて活動を続けてきた農家の皆さんには頭が下がります。事業終了後もコカマウ組合がこの活動を継続していけるように、引き続き残りの事業期間も支えていきます。

(東ティモール事務所 工藤竜彦)
*この事業はJICA草の根技術協力事業の業務委託を受けて実施しています。

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