特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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西岸地区における循環型社会のモデル形成事業

  • 経済自立支援事業
  • パレスチナ
  • 活動中

地域の環境保全のため、ゴミの分別や生ゴミを利用した有機堆肥づくりに取り組んでいます

プロジェクト背景

ヨルダン川西岸地区ナブルス県のジャマインおよび北アシーラはオリーブ栽培を中心とした農業が盛んな地域です。しかし、これらの地域では、ゴミ処理環境が整備されておらず、また、イスラエル占領下で移動が制限され、ゴミ処理場のある隣県にゴミを運ぶことができません。そのため、ゴミは空地に集積・投棄され、大切なオリーブ畑が新たなゴミ集積場として切り開かれることもあります。投棄されたゴミから悪臭が漂い、虫が湧いたり、動物がゴミを食べにきたり、劣悪な衛生状態が問題になっています。

 

調査の結果、集積場に投棄されるゴミの85%が生ゴミであることが分かりました。ゴミの分別の習慣が根付いておらず、資源ゴミなどがきちんとした設備を用いずに焼却されるため、ゴミの焼却によって有害物質が排出されたり、火が周囲の畑に燃え広がったりすることもあります

 

パルシックでは、このような環境を改善し、循環型社会の形成を目指して、地域社会の環境意識の向上、ゴミの分別および再利用を通したゴミの減量、生ゴミを利用した有機堆肥づくり、有機堆肥を使用した農産物の生産拡大などに取り組んでいます。

プロジェクト内容

  • 分別用のゴミ箱

  • 環境ワークショップ

  • 生ゴミ堆肥を使った野菜の収穫会

  • 生ゴミ堆肥を施肥したオリーブ

2016年~2018年の第1期は、ジャマインで活動しました。ジャマインでは、村の人口の半数近くを18歳以下の子どもが占めているため、5つの公立学校の子どもたちを対象に「環境クラブ」を立ち上げ、学校菜園と家庭の生ゴミを利用した有機堆肥作りを通した教育活動を行いました。また、地域の女性を対象に生ゴミから有機堆肥を作るトレーニング、作った堆肥を使用して作った野菜やハーブで調理パンを作り販売する活動などを行いました。

2019年からは北アシーラで活動しています。ゴミの分別を定着させるために、町役場と協力して分別を色で認識できるカラーボックスの設置、専門家の指導による有機堆肥作り、同堆肥を使った野菜や果物づくりを行ってきました。事業を長く継続してきた成果として、住民にゴミの分別意識が定着しつつあることに加え、自家製の有機堆肥による野菜は農薬を使用した一般の野菜よりも葉が大きく青々として美味しく、やりがいを感じながら皆さん積極的に取り組んでいます。

この事業は、地球環境基金の助成および皆さまからのご寄付により実施しています。

現地からの声

  • ごみの分別回収に参加するアフマドさん(八百屋経営)

    北アシーラ町で八百屋「アッシャーム」を経営しています。2018年に兄弟と一緒に開店しました。北アシーラで一番大きく、お客さんがひっきりなしに来る人気店なんですよ。大量の野菜くずや売れ残りと、プラスチックや段ボールを分別するのは手間がかかりますが、堆肥の材料として再利用されるのはとても良いことだと思い、続けています。西岸で流通している野菜や果物の多くは農薬を大量に使っているので、八百屋として、お客さんに安全な野菜を提供したいです。

  • ゴミ分別に参加する八百屋アル・シャームの店主イェヒア・サムハンさん

    北アシーラ町で八百屋を開いて3年になります。パルシックの生ゴミ分別に参加したのは約1年前からです。最初はあまり興味もなく、適切な分別方法も守っていなかったのですが、週に2回のゴミ回収、正しい分別方法を何度も説明しにやって来るパルシックスタッフと交流しているうちに分別にも慣れ、今では積極的に活動しています。八百屋では毎日たくさんの生ゴミが出ます。これまでは分別用ボックスを4箱使っていましたが、2箱追加する予定です。

プロジェクトレポート

  • 10月7日以降のヨルダン川西岸地区の様子

    10月7日以降のヨルダン川西岸地区の様子

  • 生ごみからオリーブの実り

    生ごみからオリーブの実り

  • パレスチナ:北アシーラ住民と豆の収穫会

    パレスチナ:北アシーラ住民と豆の収穫会

  • パレスチナ:北アシーラ村での堆肥と植物の成長実験

    パレスチナ:北アシーラ村での堆肥と植物の成長実験

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