ガザの人びとの命をつなぎ、未来へ
パレスチナ・ガザ 緊急支援サポーター
200名募集キャンペーン
募集期間:2025年6月1日~8月31日
パレスチナサポーターになって、
パルシックとともに息長くガザの未来を支えてください
いま私たちの眼前にあるのは、史上稀にみる人道危機です。ガザの2百万の人びとは水も食糧も医薬品も断たれ、子どもたちは餓死寸前の状態にあり、それでもまた今日も大量殺戮は続いています。それとともに、家を破壊された後もなお羊を飼い、チーズをつくって生活を守る女性たちや、空爆の下で彼女たちを励まし続けるパルシックの現地スタッフも、そこに暮らしています。
パレスチナそのものが抹殺されようとする中で、国際的な抗議を期待してきたパレスチナの人びとの声すら絶望とともに消え去ろうとしています。私たちは、なんとか日本からパレスチナの人びととともにあろうとする思いを送り続け、支援の輪を広げたいと考えます。それは停戦と復興に向けた国を越える市民ネットワークに連なることでもあります。
パレスチナサポーターとしてのみなさまのご意思は、ガザの人びとの生命と尊厳を守るための緊急物資として、そしてそれを通じてガザ市民への連帯の表明として、現地にお届けすることをお約束いたします。どうかパルシックと継続的に息長く行動を共にして下さるようお願いいたします。
パルシック代表理事
穂坂光彦
認定NPO法人パルシックは、
地球の各地で暮らす人と人とが国境を越えて支えあい、
人間的で対等な関係を築くことを目指して活動するNGOです。
パレスチナ ガザ地区のいま
2023年10月7日以降、パレスチナ自治区ガザ地区は壊滅的な破壊に見舞われ、現在でもイスラエル軍による大規模攻撃は続いています。ガザの死者数は5万5千人以上に達し、人口の90%以上が家を追われて避難生活を余儀なくされています。人びとは、インフラが徹底的に破壊された過酷な状況下で、死の恐怖と隣り合わせの日々に晒され続けています。
軍事封鎖によって物資の入域が厳しく制限されるガザでは、食料、水、医薬品、燃料など、あらゆる物が極端に不足しています。高まる餓死のリスクに加え、不衛生な環境下で皮膚病や呼吸器疾患、下痢や赤痢、シラミなどの病気や感染症も蔓延しています。停戦への道筋はいまだ見えず、未曾有の人道危機は悪化の一途をたどっています。
2014年からのパレスチナでの支援活動
2023年5月、子羊の誕生と搾乳してミルクが飲めることを喜ぶ羊農家
現在でもテントの作業場で粉ミルクからチーズを作る女性協同員
パルシックは、2014年のガザにおける51日間戦争の後、パレスチナでの支援活動を開始しました。ガザの人びとが少しでも元の生活を取り戻せるよう、農家や女性世帯への農業支援や、子どもたちへの心理ケアを行ってきました。2016年からは、ヨルダン川西岸地区でも耕作放棄地への植樹や、生ごみを活用した堆肥づくりなど、地域循環を目指す取り組みを進めています。
2018年以降はガザ南部で女性グループを対象に酪農支援を行い、現在もハン・ユニス県において羊の畜産農家の生計向上支援を続けています。未曾有の人道危機が続く中、食料や衛生用品、衣類などの生活物資の配付、水タンクの設置などに加え、ガザで農業を続ける農家や、製造した乳製品を販売して避難民に届けることを目指す女性協同組合への支援も継続しています。
この10年間、たび重なる空爆にさらされながらも、何度でも立ち上がってきたガザの人びとから、私たちは幾度となく「日本の皆さまに感謝を伝えてください」との言葉を受け取っています。
みなさまのご寄付で実施できた、ガザ緊急支援の一例です

水タンクを26基設置
約26,400人へ配付
物資購入費用:1,522,740円
ガザ地区のいたるところに避難民キャンプができていますが、公営の水道管が近くになく、井戸もない地域では、人びとが何キロも水を求めて歩く必要がありました。そのため水タンクをキャンプ(8か所)に設置して、水タンクへの給水も行いました。

水汲み容器を1,420世帯
約7,952人へ配付
物資購入費用:953,250円
ガザ地区の人びとの多くが収入源を失っています。1つ約600円の水汲み容器の購入も容易ではありません。空になった料理油の容器などを再利用する人が多かったため、清潔な水を飲めるように水汲み容器を配付しました。

子ども用冬服を820人の子どもたちに配付
物資購入費用:4,034,400円
テントでの学校で勉強を続けていた子どもたち。寒い冬に十分な冬服を持ち合わせておらず、先生は子どもたちが学校で学び続けられるか心配していました。そこで、暖かい冬服の上下セットを子どもたちに届けました。
共に支えてください!
パルシック ガザチームの“今、私たちが実現したいこと”
ガザの4名の現地スタッフは、自分たちも何度も被災し、家族や大事な人を失うという経験をしながらも、ガザの人びとの復興のために努力してきました。そんな4名に、今のガザの人びとに必要な、今後実施したい支援を聞きました。
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サハル
(プロジェクトマネージャー) -
感染症の拡大を防いで、過酷な避難生活を続ける人びとの命を守りたい
夏が近づく今、ネズミや害虫の増加とともに、避難生活を送る人たちの衛生環境の悪化が深刻になっています。皮膚病や感染症がさらに広がれば、体力や免疫力の著しく低下した人びとの命が危険にさらされます。私の親族たちも今、テントでの生活を余儀なくされていますが、テントの中では害虫が卵を産み、不衛生な環境であるため安心して眠ることすらできません。そんな状況を少しでも改善するため、衛生用品を届けたいです。
15,000円で…
1世帯分の害虫駆除スプレー、ゴミ袋、清掃用具などの衛生用品を購入できます。必要な予算: 150万円(100世帯分)
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マハムード
(畜産専門家) -
栄養不良の子どもたちに、新鮮な卵を。養鶏農家との協力で届けたい
私は3人の小さな子どもの父親です。毎日、子どもたちにどうやって栄養のある食事を食べさせられるか、頭を悩ませています。ガザでは今、卵の価格が高騰し、多くの人にとっては手の届かない食べものになっています。そこで、養鶏農家に飼料を提供し、その代わりに卵を受け取って子どもたちに届ける仕組みをつくります。栄養不良に苦しむガザの子どもたちに新鮮な卵を届けると同時に、飼料不足に悩む養鶏農家の生産継続も支えます。100人の子どもたちに卵を10個ずつ届けたいです。
12,000円で…
養鶏農家へ飼料10kgを提供でき、卵10個と交換できます。必要な予算: 120万円
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タグリード
(プロジェクトオフィサー) -
ごみを肥料やプランターに。食と環境を改善する家庭菜園支援
戦争が始まってから、ごみ回収などの行政サービスはほとんど止まり、私の自宅近くの空き地には大きなゴミの山ができています。悪臭もひどく、衛生環境の悪化や環境汚染が深刻です。
私はもともと家庭菜園が趣味で、たくさんの野菜を育てていました。今、人びとが飢餓の危機に直面する中で、家庭での野菜栽培は命をつなぐ手段になり得ます。
そこで、生ごみからコンポストを作り、避難先周辺での栽培を広め、ごみの削減にもつなげたいです。特に避難先にいる人びとに、野菜の苗や、洗浄した中古の空き缶など容器として使えるものを配って、家庭菜園を始められるよう支援したいです。
8,000円で…
配付する苗とコンポスト作りに必要な道具1セットを配付できます。必要な予算: 80万円(100世帯分)
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アブダッラー
(農業専門家) -
ガザに生まれてきてくれた赤ちゃんに粉ミルクとおむつを届けたい
私には、戦争中に生まれた1歳の娘がいます。そして今、2人目の子どもももうすぐ生まれる予定です。1年半以上にわたり過酷な状況が続くガザでも、たくさんの赤ちゃんが生まれています。
その小さな命を守るために、粉ミルクとおむつを届けたいのです。戦争前はおむつ1袋が約1,000円でしたが、今は6倍を超える価格にまで高騰し、手に入れることすら困難になっています。どうか皆さんと一緒に、赤ちゃん100人を支える継続的な支援の輪を広げていきたいです。
12,800円で…
1週間分の粉ミルクと10日分のおむつを2袋ずつ支援できます。必要な予算: 80万円
パレスチナサポーターになると、ガザの人びとにいま必要な支援に、継続的に参加できます。
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サポーターになると...
- サポーターの方向けの、駐在員を交えた交流会情報をお届けします。
- パルシックはパレスチナ・ヨルダン川西岸地区でも活動しています。ガザ地区だけでなく、西岸地区の最新情報もご報告します。
- ご希望の方に、半年に一度、パルシックの活動レポート「民際協力ニュース」を郵送でお届けします。
- パルシックは東京都から認定を受けた認定NPO法人です。パルシックへのご寄付は寄付金控除の対象となります。
寄付金控除
NPO法人パルシック(以下、パルシック)は東京都の認定を受けた「認定NPO法人」です。パルシックへのご寄付は、確定申告によって所得税、法人税、相続税などの寄付金控除を受けることが出来ます。地方自治体によっては住民税も控除の対象となります。詳しくはお近くの税務署までお問い合わせください。
寄付金領収書に関するお願い・ご注意
- 確定申告にはパルシック発行の領収書が必要です。領収書は失くさないよう保管してください。
- 寄付金領収書の宛名は、お支払いの際にお手続きいただいた名前となります。
- 連名の寄付金領収書は確定申告に使用できません。ご夫婦・ご家族等の連名でのご寄付の場合は、寄付金領収書の宛名となる代表者のお名前・ご住所等をご入力ください。
応援メッセージをいただいています
あなたは、いま、絶滅政策の前に立っている。
人間の「駆除」が繰り返されているのをみている。
人間が飢えるがままにされているのをみている。
社会科の授業で習ったあのことが、そのまま繰り返されている。
なにかをしなければ。でも、なにをすればいいかわからない。
ならば、ここに預けてみないか。あなたの第一歩を。
イスラエルの尻拭いのためではない。
数センチ、しかし、確実に前に進むための連帯の意思表明にほかならない。
――藤原辰史さん(京都大学人文科学研究所准教授)