特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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【1.15開催】<オンライン特別企画:シリア、シリア難民のこれから>レバノンとシリア、それぞれが直面する困難と課題

  • イベント
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シリアでは、202412月にアサド政権が崩壊し暫定政権が発足しました。一方、シリア難民が多く暮らす隣国レバノンでは、202411月にイスラエルとの停戦が合意され、20251月には約2年ぶりに大統領が選出され新政権が誕生しました。私たちが長年活動を行ってきたシリアとレバノンの両国にとって、この1年は新たな年となりました。しかし、故郷での暮らしの再建が依然として難しいシリア難民の人びとは、レバノンにとどまるのか、それともシリアに戻るのかという、厳しい選択を迫られています。

パルシックは2015年にトルコでシリア難民支援を開始し、2016年からは拠点をレバノンに移して活動を行ってきました。さらに2019年からは内戦下のシリア国内でも活動を始め、農業や小規模ビジネスの起業支援を通じて、人びとが自らの手で暮らしを切り開いていけるよう活動を続けています。

このオンライン特別企画では、アサド政権の崩壊という大きなターニングポイントを迎えたシリアとシリア難民の人びとの今、そして周辺国を含むこれからの展望について、中東地域に関わる方たちをお招きし、お話を伺います。

初回となる今回は、中東地域研究がご専門の東京外国語大学の黒木英充先生をお迎えします。地域情勢を紐解くのに必要不可欠なイスラエルについても多角的に発信されている黒木先生に、「レバノンとシリア、それぞれが直面する困難と課題」についてお話しいただきます。あわせて、パルシックが現在レバノンで行っているシリア難民支援についてもご紹介します。

オンラインでの開催です。ぜひお気軽にご参加ください。

開催概要

日時:2026年1月15日(木)19:00~20:30
場所:オンライン(ZOOM)
スピーカー:黒木英充さん(東京外国語大学 教授)
参加費: 無料
お申込み:Peatixイベントページよりお申込みください。
https://parcic-lebanon202601.peatix.com

参加方法:お申込みいただいた方に、開催の2日前にZOOMURLをご連絡します。

講演概要

レバノンにおけるイスラエルの対ヒズブッラー大規模攻撃と「停戦」、シリアのアサド政権転覆から1年余りが過ぎました。ガザとヨルダン川西岸でパレスチナ人が筆舌に尽くしがたい苦難を受けるなか、イスラエルに接する両国でも様々な問題が噴出し続けています。一時レバノンに150万人いるとされたシリア難民も、まだ多くが帰還できていません。人々が普通に暮らし、将来に希望をもって生活できるようになるためには何が必要なのか。そこに立ちはだかる困難と課題を考えます。

スピーカーのご紹介

黒木英充さん
1961年東京都出身。現職は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授、長崎大学グローバルリスク研究センター・客員教授。専門は中東地域研究、特にシリア都市社会の多宗派間共存問題、レバノン・シリア移民の歴史など。シリアには1990年代前半を中心に長期滞在、レバノンには90年代半ば以降、特に2005年以降は現地研究拠点の設立・運営のために頻繁に訪問してきた。主な編著は『イスラーム信頼学へのいざない』(2023)『移民・難民のコネクティビティ』(2024)(いずれも東京大学出版会)など。

※イベントバナーについて
本イベントのバナーに使用している作品は、スペインのアーティスト、Jorge Rodriguez-Geradaによる《Connection》(2017年)です。写真は2019年12月にレバノン・ベイルートで撮影されたもので、撮影は黒木英充さんによるものです。

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