紅茶便り#12 コンポストセンター建設開始
- 活動レポート
アーユーボワン!先日、ようやくコンポストセンターの建設が開始となりました。前回の紅茶便りでもご紹介させていただいたように、建設開始の日時は村の占星術師に占ってもらい、10月2日の午前9時5分となりました。建設開始日には日本の地鎮祭とまではいきませんが、有機転換生産グループのメンバーが集まり、簡単な儀式をしました。
当日は朝6時から、グループのメンバーおよび大工さんが建設地に柱を建てるための穴を掘り、9時5分にその穴に私と現地協力団体のスタッフのアジットさんが二人で北の方角を見ながら、ブロックのかけらを入れ、本格的な建設を開始しました。その後、紅茶を飲んで、バナナやキリバット(ミルクライス)、コキス(伝統菓子)を食べたりして、建設中の安全を祈りました。キリバットもコキスもグループメンバーの奥さんたちの手作りです。
![0de3c349a82d0aac72a88598a4d4067c-1706838417.jpg 0de3c349a82d0aac72a88598a4d4067c-1706838417.jpg](https://www.parcic.org/data/media/posts/202402/12Pic1.jpg)
北方を向いて、柱の土台にブロック片を入れている高橋とアジットさん
![85ae353266211fddb18299ccc94bed01-1706838427.jpg 85ae353266211fddb18299ccc94bed01-1706838427.jpg](https://www.parcic.org/data/media/posts/202402/12Pic2.jpg)
土台にコンクリートを入れて、鉄筋を立てます
![d5f1e7a95f5e406d2cda309b29ff0a33-1706838433.jpg d5f1e7a95f5e406d2cda309b29ff0a33-1706838433.jpg](https://www.parcic.org/data/media/posts/202402/12Pic3.jpg)
コキスを持っているのは、スタッフのマデューシャ
建設開始日前夜、私もコキス作りを手伝ってみました。コキスはポルトガル時代から伝わるお菓子で、結婚式やお正月、今回のような特別な時に作って食べます。作り方はシンプルに、ココナッツミルク、米粉、塩、ターメリック、カレーリーフを丁寧にダマが残らないように混ぜてタネを作ります。このタネをアチュ ルという特別な型につけて、熱したココナッツ油の中に型ごと入れます。フルフルと油の中でアチュルを揺らすと、スルッとアチュルから固まりがとれて、綺麗なコキスの形ができます。
![9d328c568984fe293f69bd2f16c4e70d-1706838439.jpg 9d328c568984fe293f69bd2f16c4e70d-1706838439.jpg](https://www.parcic.org/data/media/posts/202402/12Pic4.jpg)
コキスを作るためのアチュルという道具
![15920768ff5f5cdcb7fd518e96790194-1706838444.jpg 15920768ff5f5cdcb7fd518e96790194-1706838444.jpg](https://www.parcic.org/data/media/posts/202402/12Pic5.jpg)
コキス作りを手伝っているシャキーラ(私がお世話になっている家の娘さん)
最初はアチュルの温度が低すぎたり、タネをつけすぎたり、油を怖がりすぎたりして、失敗作を連作していましたが、少しなれるとコツがつかめ、スルスルとできるので楽しくなります。
余談ですが、甘いものが苦手な私が、唯一食べられるスリランカお菓子でもあります。サクサクと軽い感じで食べられます。
(デニヤヤ事務所 高橋知里)