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能登地震レポート 学生ボランティアの活動レポートVol.3

  • 活動レポート

多くの人が新年に対する期待と平穏を願う元旦に、能登を中心に大地震が起きた。実家である群馬県に帰省していた私にも普段の地震とは異なる強さと何か漠然とした恐ろしさを感じさせるものだった。まるで私が小学校1年生の時に経験した、東日本大震災の時のように。

普段から、学部の勉強で災害時の地域コミュニティについて研究したり、ボランティア活動を精力的に行っていることもあり、気が付くと青山学院シビックエンゲージメントセンターから募集されていた「能登地震災害ボランティア」に申し込んでいた。

実際に現地に赴くと、分断された道路、傾いた電信柱、全壊した建築物などが散見され、自然の猛威を感じた。特に能登町の白丸地区は火災と地震と津波が同時に起きた地域でもあり、破壊された街並みがあまりにも生々しかった。また、白丸を見学した日は快晴で、きれいな海が広がっていたそれが、逆に皮肉のようで、変わらない海のきれいさと変わり果てた街並みは、ミスマッチで違和感を覚えた。

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白丸の海

初日に能登町立松波中学校に開設された避難所にお邪魔させていただいた。そこで「ちょっこりカフェ」としてパルシックで取り扱っているフェアトレード商品やコーヒー、紅茶などを提供し傾聴する活動を実施した。そこでお茶を飲みながら話した90歳のおじいさんの言葉が非常に印象に残っている。

「(地震で被災してこれからに)不安もあるけど、常に前進していくことや、前を向いていかなくちゃならん。今、90歳だけど今後も前を向いて頑張る。だから、な?兄ちゃんも前を見とかなくちゃだろ?」私が被災者の立場ならば、絶望してしまいそうな環境下での、おじいさんのこの言葉は衝撃的だった。被災者の傾聴ボランティアに来たにもかかわらず、自分自身が励まされ、人生の教訓を学ばせていただいた。

3日目の午前中は、能登町柳田児童館で学童に通う小学生と交流をした。学童では、はじめに小学生たちへお菓子を配布していった。様々なお菓子を用意したが、なぜかベビースターが大人気であった印象である。お菓子を食べ終わった後は、手を引っ張られながら校庭へと連れ出され、鬼ごっこが始まった。子どもたちの無邪気さに感心しながらも、学生たちも童心に帰ったように全力で楽しんだ。子どもたちの無垢な笑顔からは、数か月前に大きな地震があり怖い思いをした様子などは微塵も感じさせなかった。ある小学5年生の生徒は「私は、地震で被災した時に自衛隊などの多くの人に助けってもらった。だから、私も将来、人を助ける仕事につきたいんだ!」と笑顔で語ってくれた。小学生たちの将来の夢や目標を聞く中で、自分にも希望を与えてくれた。お別れの時は、「帰らないでほしい」「まだ遊びたい」と言ってくれ、名残惜しく泣きそうになってしまうほどであった。

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柳戸児童館の子どもたち

今回の災害ボランティアで能登の魅力を多く知った。ある公民館で出会ったおばあさんが「能登はやさしや土までも」という言葉を教えてくれた。どうやら戯れ歌のようなもので能登の人たちの合言葉のようなものらしい。たしかに、振り返れば、多くの優しさや温かさにあふれた場所だった。まるで被災地とは思えない、いや自分が想像していた被災地の印象が固定概念だったのかもしれないが、出会う人一人一人が希望を持っており、希望に満ちていた。今回のボランティアで復興の難しさや悲惨な現状を知った。しかし、それ以上に能登の魅力に取りつかれてしまった。

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小間生公民館で開いたちょっこりカフェ

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お世話になった農家民宿/ピザハウスで開いた子どもたちのピザイベントのお手伝いもしました

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お世話になった農家民宿三平のお父さんとお母さん

自分たちのボランティアがわずかながらでも力になれたなら嬉しく思う。私たちが見て、学んだこの経験は、大学や自分が住む地域で伝えていかなくてはならないと感じる。そして、これからも自分にできる形で能登とつながっていきたい。

(青山学院大学 学生ボランティア 小鮒巧実)

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