秋の収穫祭にみんかふぇ初出店
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三里塚ワンパック野菜さんの収穫祭に参加
みんかふぇでは現在月2回、フードパントリー(無料の食材配付)を開催しています。そこでお配りしている食材のご寄付元のひとつである三里塚ワンパック野菜さん(以下、ワンパックさん)の収穫祭に11月2日、スタッフ2名とボランティアさん6名で参加させていただきました。
ワンパックさんは、千葉県成田市とその周辺の北総台地の畑で、農薬を使わずに有機質の肥料で育てた野菜やお米、卵を消費者の方々に直接届けていらっしゃる農家グループさんで、みんかふぇには月1回、いつもたくさんのお野菜を送ってくださっています。
ワンパックさんの収穫祭は、生産者である農家さんたちとお野菜を買っている消費者の直接の交流が目的のイベントですが、みんかふぇもただ野菜をいただくだけでなく、顔の見える関係性を築くべく、3年ほど前からスタッフとボランティアさん、昨年はフードパントリーの利用者さんも一緒に収穫祭に参加してきました。
今回は過去2回の参加時と異なり、普段みんかふぇで扱っているコーヒーやハーブティー、パレスチナ産のデーツなどのパルシックのフェアトレード商品の販売と、コーヒーと紅茶の試飲提供をする機会をいただきました。というのも、これまでは農家さんと交流することはできても、毎回もてなしていただくばかりで少し心苦しく感じていました。普段お世話になっている分、何かご恩返しができないかと考えた結果、みんかふぇが「出店」することで収穫祭を盛り上げる一助になれないかと考えたのです。
三里塚ワンパック野菜HPはこちら

フードパントリーで配付しているワンパックさんのお野菜
実りの秋を満喫。そして初出店はいかに?!
当日は、朝8時にみんかふぇで集合し、スタッフとボランティアさんと一緒にレンタカーで千葉県成田市のワンパックさんの農地に向かいました。そのレンタカーの荷台にはコーヒーを淹れる道具やパルシックの商品をたくさん積み込んで……。
車に乗って1時間ちょっと、広い農地と林に囲まれた中にワンパックさんの出荷場に到着し、全員で荷物を降ろしてオープニングセレモニーに参加しました。農家さんの紹介などがあった後は収穫体験があり、みんかふぇのボランティアさんたちは農家さんについて畑へ。スタッフは、出荷場で商品を並べたりコーヒー・紅茶を淹れたり出店準備。みんかふぇとしてイベント出店をする機会は多くないため、スタッフの吉浦が昨年、能登半島地震の緊急支援として避難所でコーヒーの炊き出しをした経験を頼りに、慣れないながらも準備をしました。

のどかなワンパックさんの農地

こんなに売れるかしら?と心配しながら並べた商品
準備をしている間にもコーヒー・紅茶の試飲を求める声がかかり、開店して徐々に商品も売れ始めたころ、収穫体験からボランティアさんたちが帰って来て、さつまいもやピーマン、茄子など皆さんそれぞれの収穫物を見せてくださいました。みんかふぇのボランティアに参加している方の中には有機農業や野菜の栽培に関心がある方も多く、皆さん実際にワンパックさんの農地で収穫体験が出来て満足そうでした。
一息つくと、毎年楽しみにしている、農家さんたちが手塩にかけた有機野菜たっぷりのBBQの始まりです。BBQの他にも、石窯で焼いた米粉のピザや平飼いの鶏のつくねのスープ、平飼い鶏の卵かけご飯など、なかなか他所では味わえないごちそうが提供され、秋晴れの空の下、大地の恵みを存分に味わいました。

収穫体験でさつまいもがたくさん採れました♪

フードパントリーでも見たことのあるお野菜がたくさん入ったBBQ

秋のすがすがしい空気の中の食事は最高!
ランチの後には、食後の一服でしょうか、多くの方が試飲に立ち寄ってくださいました。また、フェアトレード商品も予想以上にたくさん売れ、1日の売上としてはみんかふぇ史上最大の売上になりました。

試飲に、販売に。嬉しい忙しさ!
ボランティアさんたちはその後、出荷場内に出展されている絵画や消しゴムハンコのブースを観て過ごしたり、農地やBBQ会場を散歩して過ごしたりと、思い思いに過ごしていらっしゃいました。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、夕方、再びレンタカーに乗り込んでみんかふぇまで帰ってきました。

閉幕の挨拶をする農家の金森さん(いつもお世話になってます!)

普段みんかふぇでは顔を合わせることがないボランティアさん同士が、親睦を深める機会にもなりました
今回の出店は、ワンパックさんへのささやかながら恩返しになればと思っていただいた機会でしたが、結果として多くの方にみんかふぇやパルシックの取り組みを知っていただく機会にもなりました。来年のワンパック収穫祭は創立50周年という節目を迎えて、少し大きな取り組みになるようです。前日の準備から人手を募集されていたので、可能であればまたボランティアさんと一緒に準備から参加したいと思っています。もしそれが叶わなくても、もてなしていただくばかりではなく、来年もまた何らかの形でワンパックさんに恩返しする機会にできればと考えています。
(みんかふぇスタッフ 小柴麻実)
※この事業は赤い羽根共同募金と皆さまからのご寄付で実施しています。
