人が集まるところに、場が生まれる
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ピースカフェ
最近みんかふぇでは、カフェ営業の中から自然に生まれた小さな集まりが、少しずつ増えてきました。そのひとつが、月に一度開かれている「ピースカフェ」です。世間で話題になっていることや、普段の雑談では少し話しづらいことについて、ゆるやかに言葉を交わす場として始まり、2024年6月から続いています。
人の話をよく聞くこと、主語を自分にして話すこと、そして話さなくてもよいこと。そうしたシンプルなルールが共有されていることで、初めて参加する人でも無理なくその場にいられる空気がつくられています。意見が変わってもよいことや、結論を出さないことも大切にされており、何かを決める場というよりは、それぞれが感じていることを持ち寄る時間になっています。
このイベントを主催しているボランティアの方が知り合いに声をかけ、回を追うごとに少しずつ参加者が増えてきました。初めてみんかふぇを知って、別の日にもふらりと訪れてくださる方や、コーヒーゼリーを楽しみに来てくださる方もいます。
ぬいぬいの会
もうひとつ、「ぬいぬいの会」と呼ばれる集まりも続いています。もともとは簡単な縫い物をする方たちの小さな集まりでしたが、裁縫や小物づくりなど、それぞれの手仕事を持ち寄る場として、口コミや人づてで少しずつ広がってきました。
営業カレンダーの案内をきっかけに、子ども食堂やカフェを利用している親子から「参加してもよいですか」と問い合わせをいただくこともあり、親子や友人同士で参加される姿も見られます。みんかふぇという場所を通して、日常の延長の中でゆるやかなつながりが生まれ、多世代の交流につながっているように感じています。
また土日には、助産師や絵本士など、それぞれの専門性や関心を生かして居場所をひらく取り組みも少しずつ生まれてきました。定期的な居場所としてはまだ発展途上ではありますが、いずれもみんかふぇの活動に共鳴して提案いただいたもので、仲間を増やしながら少しでも長く居場所を続けたいという共通の思いがあります。

翻訳家ご本人を招いた絵本カフェでの読み聞かせ
人間は出会った人の総和である
こうした集まりを見ていて感じるのは、知らない人の輪に入ってみようと興味を持つ人がいること、そしてその人をやさしく受け止める人たちがいることのあたたかさです。これは、そうした関わりが「こうあるべき」と決められているわけではなく、それぞれが自分のペースで過ごせる中で自然に生まれているからこそ成り立つ関係であり、そんなところにみんかふぇらしさがあるように感じます。
自分の考えを大切にしながら、たとえ互いに同じ意見でなくても、その存在をゆるやかに認め合えること。そうした関係が少しずつ重なっていくことで、いろいろな価値観が共存しやすくなり、それぞれにとって居心地の良い居場所につながっていくのかもしれません。
(みんかふぇスタッフ 吉浦諒子)
※この事業は皆さまからのご寄付で実施しています。
