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- 緊急支援事業
台風被災者に物資配付とお茶会サロンで心の支援をします
プロジェクト背景
2019年10月12日に日本列島を襲った台風19号は、東日本を中心に広範囲で甚大な被害をもたらしました。栃木県では10月31日時点で死者4人、負傷者23人、住家の全壊50棟、半壊150棟、一部破損123棟、床上浸水10,006棟、床下浸水9,389棟という大きな被害が確認されました。
被災地域では、浸水被害を受けた住宅の家財が道路脇に山積みとなり、災害から3週間が経過しても片づけが終わらない世帯も見られました。とくに高齢世帯では生活再建が進まず、自宅の2階や避難所での生活が続き、寒さや床下の泥の臭いへの不安、身体・精神的な負担の増加が懸念されました。
一見すると被害が分かりにくい「床上浸水」の家屋では、内部に入ると床下から湿気や冷気が立ちこめ、仮補修の板の上に布団や服を敷き詰めて暮らすなど、厳しい環境での生活が続いていました。高齢者の中には「気が滅入るので外に出るようにしている」「被災後一度も自炊も入浴もしていない」と話す方もおり、外からは見えにくい困難が顕在化していました。
プロジェクト内容
パルシックは、栃木県出身のスタッフがいたことや、被害規模の大きさから、2019年10月末より栃木県にスタッフを派遣し、以下の緊急支援を実施しました。
・土嚢袋や一輪車など泥かきに必要な道具の配付
・マスクやおねしょシートなどの生活用品の配付
・冬季に向けた物資支援:毛布や暖房器具などを必要とする世帯へ配付
- ・お茶会サロンの開催:ほっと一息つける居場所として、交流や傾聴の場を提供
この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成および皆さまからのご寄付により実施しました。