特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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トルコにおけるシリア難民支援事業

  • シリア・レバノン・トルコ
  • 緊急支援事業

トルコに逃れてきたシリア難民への食料・越冬支援、また子どもの保護事業を行います

プロジェクト背景

シリア国外に避難し、UNHCRに難民登録されているシリア人の数は約567万人(2018年12月末時点)。そのうち、トルコには約363万人の難民が避難し、近隣国で最大の難民受け入れ国となっています。2015年に事業を開始した当時、トルコとシリアの国境は開いており空爆などがあるたびに多くの難民がシリアとの国境地帯に逃れてきましたが、そのうち難民キャンプに入れるのはおよそ1割で、それ以外の人びとは国境地帯の村や町に散在していました。農繁期には農場で働くなどわずかな日銭を稼いでいる人もいますが、母子世帯や子どもだけの世帯など働き手のいない家庭は食べるものにも事欠いていました。

プロジェクト内容

  • 食料バウチャーを使って買い物をする家族

  • 子どもたちを定期的に訪問してチャイルド・フレンドリー・スペース活動を実施

  • 食料バウチャーカード

パルシックは、まず難民の最も多いハラン市とその周辺で困っている難民に食糧を配布することから始めました。食糧バウチャー(カードを配布して近隣のスーパーマーケットなどで食糧を購入できるシステム)や食糧バスケットを配布し、寒さの厳しい冬は、冬服、毛布などの越冬支援物資を購入できるEバウチャーやテント住居補強のためのブルーシートを配りました。

 

2017年4月からは、子どもの保護事業を開始しました。難民として特に経済的困難に直面している家族のなかで成長する子どもたちは、多くの難しさを抱え、事業開始当時から、シリア人の子どもたちの生活や未来のために、何かできないかと思案してきました。そこで、特に遠隔地の村々に住み、受け入れてもらえる学校がなく学習や心理社会的サポートを受ける機会を失ったシリア難民の子どもたちを対象とした、移動式の子どもにやさしい空間づくり(チャイルド・フレンドリー・スペース:CFS)を開始しました。

 

スタッフは子どもたちが生活する村を定期的に訪問し、アラビア語の読み書きや簡単な算数、遊びやレクリエーション活動を続け、彼らが子どもらしく生き生きと学べる場を作っていきました。活動を通じて子どもたちに笑顔が増えるだけではなく、親たちが子どもたちの変化に気づき、徐々に教育の重要性も認識されるようになりました。

 

これまでトルコで3年半活動を続けてきましたが、2019年4月にトルコにおけるシリア難民支援事業を終了しました。パルシックがこれまで続けてきた活動は提携団体や他のNGOに引継ぎ、今後も活動は継続され、パルシックも引き続き活動を見守っていきたいと思います。

 

レバノンでは引き続きシリア難民支援事業を継続していきます。特に弱い立場にいる子どもや女性に対して耳を傾け、支援が一番必要な人たちへ支援が行き届くように努力をしていこうと思います。そして一人でも多くの人がまた笑顔で生活できるよう一緒に取り組んでいきたいと思います。

この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成および皆さまからのご寄付により実施しました。

現地からの声

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