特定非営利活動法人 パルシック(PARCIC)

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漁民によるマングローブ植林活動

  • マレーシア
  • 経済自立支援事業

漁民グループPIFWAによる沿岸の水産資源を守るためのマングローブ植林活動を支援します

プロジェクト背景

マレーシアの急速な経済成長は美しい海や自然を損ない、沿岸の水産資源が失われていっています。活動地のあるペナン州は製造業を中心に商業、観光業で栄えるマレーシアの主要な都市の一つで、生産活動人口の約2.4%が農業・漁業・林業に携わっています。PIFWA (ペナン沿岸漁民福利協会:Penang Inshore Fishermen Welfare Association)のメンバーはそうした中で伝統的な漁法で小規模沿岸漁業を続けるマレー系漁民の団体です。

 

マレーシアでは海岸から5マイル以内でのトロール船の操業は禁止されていますが、強制力が弱く、沿岸でもトロール船が操業しています。また、開発や工場の汚染水などによる漁獲高の減少に危機感を募らした漁民自身が集まってPIFWAを結成し、トロール船への抗議活動や工場などの監視活動を始めました。政府の調査によるとPIFWAのメンバーの漁場では、漁獲高の実に42.5%がマングローブ林地帯から捕れるのです。持続可能な漁業を続けるためにできることがマングローブの植林だと気づき、PIFWA1997年から植林活動も始めました。

マレーシアには全体で約40万ヘクタールのマングローブ林がありますが、そのほとんどが東マレーシアのサバ州・サラワク州にあり、マレー半島側が占める割合はその約17%のみです。ペナン州では開発が進み、現在では約1000ヘクタールのマングローブ林しか残っていません。

プロジェクト内容

  • 日本の大学生と現地の大学生が教育センターで共に学ぶ

  • PIFWAの漁民たち

  • マングローブの植林の様子

  • 教育センター。マングローブの林の中を木道で巡る

PIFWAのメンバーたちは自分たちの暮らしと自然を守るためにマングローブ植林を行っています。パルシックはPIFWAのマングローブ植林を支援し、PIFWANITA(PIFWAの女性たち)と共に、環境保全や女性の生計向上支援を行っています。PIFWAは、2022年までに約40万本の植林をしてきました。地元の学校や企業からの参加を得て活動の知名度が上がり、マレーシア政府が主催する森林保全や沿岸漁業保護の会議やセミナー等に毎年のように呼ばれるようになりました。

こうしたPIFWAの努力を支援することからパルシックのプロジェクトも始まりました。2011年、国内外の人びとに、マングローブ林を守ることの重要性を伝えるための教育センターが建設されました。環境保護の取り組みは、地域住民が一体となり、理解を進めてゆくことが重要です。これからの未来を担う、若者たちに、ぜひたくさん活動を見に来てほしい、と、PIFWAのメンバーは語っています。

パルシックは、植林活動支援、PIFWAメンバーと地域漁民との交流支援、教育センターの設立支援を行っているほか、毎年、PIFWAの活動地を訪問し、ペナンの沿岸漁民と日本の人びとの交流を進めています。

この事業は、イオン環境財団の助成および皆さまからのご寄付により実施しています。

現地からの声

  • PIFWA代表 イリアス・サフィーさん

    パルシックが10年以上に渡って、PIFWAの活動に協力を続けてきたことにとても感謝しています。毎年の協力があるので、植林活動を訪れてくる人たちのために、スンガイ・アチェ村のマングローブ植林教育センターの維持管理ができています。現在は、コロナ禍でたくさんの人がセンターに来ることは許されません。また、展示会やワークショップを開催して、学生やコミュニティの人たちに対して開くこともできません。PIFWAのメンバーで、マングローブの種子を集め、苗床を作りました。苗木は十分に育ったので、これから、周辺の人たち数人と一緒に植える予定です。PIFWAは、ペナン州だけでなく他の州の環境を守ろうとしている人たちに、助言や協力を惜しまずに植林活動を続けています。コロナ感染がだんだんと収束して、特に、沿岸での活動が再開できるよう心から願っています。環境保全のためには、PIFWAとパルシックの協力関係が続いていくことが必要です。

  • PIFWA事務局長 スハイミさん(漁民)

    PIFWAは、漁民が直面すること、トロール船や川や海の汚染問題などを解決することを目指しましたが、活動を続けているうちに、マレー半島の西側には、海の生態系を守るのに役にたつサンゴ礁があまり多くないので、マングローブを植林することが漁民の生活を守るために大切だということも分かりました。いろいろな人たちが植林にするために来てくれることで、自分たちもマングローブに関して勉強することができるのでこれかも続けて行きたいと思っています。

プロジェクトレポート

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