- パレスチナ
- 復興支援事業
2021年5月のガザ地区への空爆で被災した世帯への食料・衛生用品等の物資の提供と農家への生産支援
プロジェクト背景
2021年5月10日から21日にかけて11日間、パレスチナ・ガザ地区に対してイスラエルによる空爆が続きました。この空爆で特に被害の大きかったガザ県、北ガザ県及び中部ガザ県の農村を対象に、生活再建支援を実施しました。
プロジェクト内容
1. 食料バスケットの配付
対象地域の被災した農家に食料と衛生用品を配付します。配付する食料バスケットの食材は空爆によって商店などが被害を受け販路を失った農家から購入して、農家の復興も支えます。
2. 農地修復
空爆で働く場所を失ったり、またその後の検問閉鎖によってイスラエルで働けなくなった失業者を雇用し、損壊した灌漑配管や農地を修復します。
3. 養鶏、養蜂農家支援
空爆被害を受けた養鶏農家と養蜂農家が生産を再開できるよう、農業資材や技術支援をします。
この事業はジャパン・プラットフォームの助成および皆さまからのご寄付により実施しました。
現地からの声
-
デイル・バルート県アル・へケール村に住む女性養鶏農家 アジーザ・アブ・アムラ(Aziza Abu Amrah)さん
2016年、私はパルシックの事業に参加するチャンスを得て、養鶏を始めました。しかし、2021年、イスラエルの侵攻は私の生活に大きな影響を与えました。販売前でよく肥えた鶏60羽を失いました。ミサイルの音で、鶏が恐怖で空中を飛び回り壁や地面に激突したり、心臓がショックで止まったりして死んでいく姿を見るのは本当に辛かったです。今回の緊急支援事業で、200羽の鶏のひなと飼料を受け取りました。養鶏ビジネスを始めて、私の性格も変わりました。以前は、地域の人びとも私のことを知らず、ビジネスを運営する知識もありませんでしたが、今では息子たちが私のビジネスのパートナーになりたいと言うほど、うまく運営できるようになりました。