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- 緊急支援事業
西日本豪雨により被災した西予・宇和島地域で緊急救援、復興支援を行います
プロジェクト背景
2018年7月の西日本豪雨により、愛媛県宇和島市や西予市を含む広い地域で、住家の倒壊や断水、農漁業への甚大な被害が発生しました。愛媛県では、7月10日現在、死者26人、負傷者11人の人的被害が出ており、住家については全壊21棟、半壊8棟、一部破損7棟、床上浸水786棟、床下浸水678棟となっています。孤立集落の人数は1,833人、避難者数は781人に及んでいます。
特に高齢者が多い地域では、避難所への移動が困難で在宅避難を余儀なくされる世帯も多く、支援物資を取りに行けない住民や情報にアクセスできない被災者が取り残される状況がありました。被災者の生活再建や生業回復の道のりは長期化し、時間の経過とともに物資支援から「つながり」や「居場所」の支援へとニーズが変化していきました。
プロジェクト内容
西日本豪雨の発災後、パルシックは愛媛県内の被災地域において、まずは在宅避難を余儀なくされた高齢者世帯を中心に、物資支援やニーズの聞き取りを行いました。地元のNPOや社会福祉協議会と連携しながら、生活用水や食料など必要な物資を届けるとともに、炊き出しの支援や被災状況の把握にも取り組みました。
次の段階では、物資支援を継続しつつ、被害を受けた水産業の関係者への情報提供や、現地NPOへの運営支援も行いました。また、被災者が必要とする行政手続きや支援制度の情報を届けるなど、生活再建に向けたサポートも実施しました。
さらに時間の経過とともに、仮設住宅での生活が長期化するなか、被災者同士のつながりや心のケアが求められるようになり、パルシックは傾聴カフェや足湯、コミュニティ農園づくりなどを通して、地域に「ほっとできる場」を提供しました。
この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成および皆さまからのご寄付により実施しました。