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シリア国内避難民・帰還民の生活支援事業(2019年4月~)

2011年から続いてきたシリア内戦がいよいよ終盤を迎えました。国内外で避難民となっていた人びとの帰還が始まりましたが、故郷に帰ったものの生活は楽ではありません。まずは最低限の食糧へのアクセスを提供できるよう、シリア国内での食糧支援を実施しています。

2018年、アサド政権軍とクルド/アメリカ軍がそれぞれ、シリアの大部分からイスラム国(IS)兵を排除し、その地域に国内避難民が徐々に帰還するようになり、シリア内戦の終息を示唆しました。帰還した国内避難民は約120万人にのぼります(2019年4月現在)。シリアとの近隣諸国との国境も徐々に開き始め、近隣諸国に避難していたシリア人約6万6千人がシリア国内に帰還しました。

近隣諸国でのシリア難民に対する食糧や生活支援の規模は年々縮小されつつあり、トルコ政府やレバノン政府は自国内のシリア難民が帰還する際の移動を積極的に支援したり、ロシア政府が中心となってシリア国内に帰還民支援センターを開設したりといった状況から、2019年は帰還の動きがより一層促進されていくことが予想されます。

しかし、アサド政権に反対していたシリア人のなかには、いくら戦闘が収まっても、政権が交代しない限り戻りたくはないと話す人も少なくありません。たとえ帰還したとしても、アサド政権およびそれに属する集団から差別や虐待を受けるリスクもあります。

 

シリア国内 事業地地図

故郷に帰った人びとは、避難している間に内戦で家が破壊され、電機や水道などのインフラが再建されていないために仕事が見つからない、シリアへの経済制裁による物価上昇や燃料不足、農業生産の衰退による食糧不足などに直面しています。

パルシックは、まず最低限の食糧へのアクセスを提供できるよう、食糧支援を開始しました。

※国内避難民・帰還した避難民の数は推定で、正確な統計は得られていません。

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