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パレスチナ

ガザ:コミュニティを緑に!親子でつくる憩いの場

2018年11月20日、ガザ地区中部デイル・アルバラ県。
預言者ムハンマド生誕を祝う祝日であるこの日に、パルシックは親子で参加する「コミュニティ緑化イベント」を開催することになりました。

度重なる戦争の体験や日々のストレスから少しでも離れて、子どもたちがお父さんやお母さんと一緒に笑顔になれる機会を作るとともに、地域の環境問題や緑化にも目を向けてもらい、子どもたちが安心して遊べる地域の憩いの場所をみんなで一緒に作ろうと企画しました。アイディアに賛成してくれたデイル・アルバラ町、ワディ・アルサルカ町の町役場と相談し、公共の公園と、パルシックのパートナー団体であるCBO(Community Based Organization:コミュニティを基盤にした市民団体)の庭で緑化活動を行うことになりました。

「どんな環境問題がある?」にたくさんの答え

「どんな環境問題がある?」にたくさんの答え

緑化活動を行う前に、まず子どもたちに活動の意義を知ってもらうため、環境に関するワークショップを企画。ワークショップでは様々な環境問題を紹介しながら

「私たちのコミュニティにはどんな環境問題がある?」
「自分たちでできることってどんなこと?」

といったテーマでグループディスカッションを行いました。子どもたちは”下水道の不備と蚊などの害虫の発生”、”ゴミ回収用コンテナの不足や周辺の悪臭・不衛生”、”騒音”、”海水汚染”などを身近な問題として挙げ

「下水から大量の蚊が発生するから、親が外で遊ばせてくれない」
「海水の汚染で町役場が遊泳を禁止して遊べなくなっている」

と自分たちの生活にどんな影響があるかを話し合いました。そのうえで

「ビンやたまごの容器を再利用するのはどうか」
「ゴミのポイ捨てをやめて道路のゴミ回収用コンテナを増やしたほうがいい」
「タイヤを再利用した花壇に木や花を植えたい」

と自分たちにできる解決策を次々と提案してくれました。

ワークショップ後半では、3R(Reduce、Reuse、Recycle)を体験してもらおうと、飲み終わったペットボトルを再利用して水耕栽培の鉢植えづくり。子どもたちが水耕栽培で育てた植物をイベント当日に保護者の方にプレゼントできるよう、スタッフのアイディアで、台所で育てられるレタスやサツマイモを植えることになりました。農業専門家が栽培用鉢植えの作り方や植え方などを丁寧に説明した後、子どもたちが実際に植え付けし、思い思いに色付けや飾り付けをして完成です!鉢植えに添えてお父さんお母さんへのメッセージカードも手作りしました。

ペットボトルを再利用した鉢植えづくり

ペットボトルを再利用した鉢植えづくり

お母さんお父さんへのメッセージカード

お母さんお父さんへのメッセージカード

完成したメッセージカード

完成したメッセージカード

水耕栽培の鉢植えに植えたレタス

水耕栽培の鉢植えに植えたレタス

他にも、イベント当日までに確認しておく事項は山積みでした。町役場とは、植樹前の下準備として穴を掘削してもらう約束でしたが、イベント1週間前に公園を訪問してみると準備は遅れていました。町役場に準備を急いでもらうよう交渉します。一方、農業専門家は園芸ショップをいくつもめぐって当日植える花木を選定しました。レモンやハイビスカス、ナンヨウスギなどの観葉樹、バラやペチュニア、ガザニアなどの花、ローズマリーなどのハーブに至るまで、できるだけ多彩多様な植物を選びました。公園に設置する予定のベンチにも、子どもたちがけがをしないよう飛び出た釘にキャップを付けるなど細部まで念入りに確認しました。

※この事業は「連合愛のカンパ」の助成、RWDSとSanabel、デイル・アルバラ町役場およびワディ・アルサルカ町役場の協力により実施しています。

(ガザ事務所 タグリード)