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ベカー県と山岳レバノン県での越冬支援(2016年12月~2017年2月)

レバノンのベカー県と山岳レバノン県で、約600世帯のシリア難民を対象に越冬支援を行いました。

シリア紛争が6年目に入り、現在周辺国では約500万人のシリア難民が避難生活を送っています(*1)。その中でもレバノンには現在約150万人(*2)が滞在しているとされています。さらに、レバノンにはパレスチナ難民もおり、合計すると、レバノンの人口440万人のうち、実に約40%が難民です。この状況はレバノン政府にとっても地域社会にとっても大きな負担になっています。

レバノン全土には4000以上のキャンプ地があり、シリア難民世帯の多くは家賃を支払う必要のないキャンプ地でテント生活をしています。充分な収入を得ることも難しく、2016年の調査ではレバノンに滞在しているシリア難民世帯の93%は充分な食糧を入手できておらず、慢性的に食糧が不足しています。しかもその割合は年々増加してきています(*3)。

パルシックは2016年12月〜2017年2月にレバノンのベカー県と山岳レバノン県で、約600世帯のシリア難民を対象に越冬支援を行いました。対象地域は冬期には雪が降り、気温も氷点下に下がり、テントや簡易住宅/シェルターでの生活は厳しい寒さにさらされますが、多くのシリア難民世帯は暖房器具や充分な冬服をほとんど所有していません。

厳しい寒さは成人にとっても耐え難いですが、抵抗力の弱い子どもや高齢者にとっては健康状態に重篤な影響を及ぼす危険な状況です。厳しい寒さが始まる前に食糧や毛布を配布することができ、大変喜ばれました。

対象地域 対象世帯数 配布物品(1世帯当たり)
ベカー県ザハレ郡バル・エリアス市近郊(4つのキャンプ) 319世帯(1589人)
  • 食糧バスケット
  • 石油ストーブ
  • 灯油(140L)
  • 毛布(1人1枚)
山岳レバノン県アレイ郡(4カ所) 300世帯(1635人)
  • 食糧バスケット
  • 毛布(1人1枚)

*1 Syria Regional Refugee Response (2016年10月13日時点)
*2 Lebanon Humanitarian Bulletin Issue 23 | 1 – 30 September 2016 (OCHA) *3 Inter-agency Multi Sectoral Statistical Dashboard – August 2016

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