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東ティモール

女性活動レポート第5回 – ハーブティ作り再開!

ハーブ作りは今年3月に一時中断し、採取場所の調査、マニュアル見直し、衛生管理の徹底、更なる品質向上を行い、いよいよ10月下旬から各集落でトレーニング、11月中旬からモニタリングをしながらの集荷を再開しました。


品質チェックの現場。
お互い真剣勝負です!

種類は5つ。若返り効果があると期待され、アメリカの学会も注目しているツボクサ(ゴツコラ)。日本では沖縄など温暖な一部の地域のみで自生しており、あまり馴染みのない植物ですが、活動地マウベシではハート形の可愛らしい葉がいたるところに顔をのぞかせています。

次にスペアミント。花粉症などのアレルギーに良いとされており、私も日本にいた頃は年明けともなると春先のひどい花粉症対策として頻繁にミントティを飲んでいました。シソ科全般は効能が大変優れており、意識して摂取していたためでしょうか、近年は花粉症の症状も以前に比べて落ち着いたように感じます。体質改善に一役買ったのかも知れません。これらツボクサとミントをブレンドして商品にしました。ミントは東ティモールでは煮込み料理に入れて使います。

3つ目はアボカドの葉。日本ではアボカドの木は一部の地域のみでしかないようですが、東ティモールではいたる所にあります。初めて来た頃、鈴なりに実がついたアボカドの木を見て驚いたものです。栄養価の高いアボカドは、こちらでも昔から体に良いとされており、葉も薬代わりとして煎じて飲み、造血作用や体力増強があると考えられています。コーヒー産地マウベシでも自宅の取り置きコーヒーが底をつくと、アボガドの葉を煮出した赤紫色の液体に、たっぷりの砂糖を混ぜて飲みます。

続いてライムの葉。香りが非常に高く、鼻とおりを良くすると考えられています。このアボカドの葉とライムの葉をブレンドして商品にしました。

最後はバジル。東ティモールには「Luku(ルク)」と呼ばれるバジルの一種が自生しており、肉や魚料理の香りづけに使います。これとは種類の異なるスイートバジルをマウベシに植えてみたところ、こちらの暑さが適していたようで、元気に育っています。花と葉を乾燥させ飲んだところ、風味が良く美味しいお茶になりました。ハーブティとしてはあまり馴染みがありませんが、これもシソ科。アレルギー対策や香りによるリラックス効果が期待出来ると考えられます。

ここ2ヵ月間はハーブティ生産をメインとして毎日集落へ行き、品質や作業工程の調査をしました。新たな品質基準に当初は女性たちも戸惑い、何度も試行錯誤を繰り返しましたが、この2ヵ月間女性たちは決して諦めず、投げ出さず挑戦し続けたのです。その結果、風味豊かな美味しいお茶になりました。ある女性は2度ダメ出しを受け、憤慨した様子だったのでどうなることか内心心配していましたが、3度目にご自宅に伺った際に、マニュアル通りの美しいお茶に仕上がっていたので驚きました。聞くと前もって渡したお茶のサンプルを何度も見て真似たとのこと。指を指した方向を見ると袋に入ったそのサンプルがよく見えるように壁に張ってありました。

仕事に妥協は許されません。それは日本でも東ティモールでも同じこと。失敗しても仕事に真摯に打ち込めば、収入を得ると同時に様々なことを経験し、そこから何かを得ることが出来ると考えます。【諦めない】私もこの女性から学んだことのひとつとなりました。

女性たちが丹精込めて作ったお茶を、皆さまもどうぞお試しください。日本での販売は来年3月を予定しております。東ティモールでは目下、出荷・輸出の準備に追われています。

(パルシック 大坂智美)