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東ティモール

女性活動レポート第4回 – マウベシ・ルスラウ集落テンペ作りのその後

しばらくご無沙汰しておりましたが、今年7月にご紹介しましたマウベシ・ルスラウ集落でのテンペ(大豆発酵食品)作り活動のその後を報告させていただきます。


今後の活動について真剣な話し合い。
家計簿も書き写して事務所に持ち帰ります。

南半球のここ東ティモールでは、日本の夏に当たる7・8月は最も気温が低く、私もフリースの上にフリースを重ねて就寝するほど寒い乾季にテンペの発酵に成功し生産を開始した女性達。順調に試作生産を重ねていましたが、またここでも問題発生!徒歩1時間半かけて毎週日曜日の市が開かれるトリスカイにテンペを持って行き販売に漕ぎつけたい女性達でしたが、そこへ行くまでに発酵が進み過ぎ、到着した頃には既にカビが発生している、といった状況に。またテンペ作りは刻一刻と変わる温度に左右されるので、日曜日に合わせて時間を逆算してテンペを作っても土曜日に出来上がってしまったり、また月曜日まで待たないと発酵が完了しないといった事態に。せっかく作って市場に持って行っても売る事が出来ず、そのまま持ち帰って廃棄しなければならない週が続きました。みんな諦めず試行錯誤して頑張ってテンペ作りに挑戦したのにも関わらず、どこへ行くにも遠くアクセスの悪いルスラウ集落ではとうとう断念せざるを得ない結果となってしまいました。この活動の結果として分かった事は、テンペは時間に左右されることの少ない売る市場が近くにある事、足が非常に早い事、寒くても工夫すれば発酵は可能である、この3点が浮き彫りになりました。マウベシの市場は毎日開いており、お客様の往来も多いので近い将来マウベシ近郊の女性グループでテンペ作りが出来ないか模索したいと考えております。

少しトーンダウンしてしまったルスラウの女性達でしたが、先日嬉しい事がありました。元リウライ(王貴族)の集落だからでしょうか、識字率の高い女性達に家計簿付けの試みを行ってきました。しかし忙しさもありここ数ヶ月は家計簿付けのチェックも出来ないままに。私は内心「私達がチェックしていないのだから絶対に書き続けてはいないだろう」と予測していました。日本でも日記や家計簿付けはなかなか続かないものです。しかし!うち2名が詳細な家計簿付けを続けていたのです。私は涙が込み上げるのを我慢出来ませんでした。彼女達は彼女達の意志で続けていたのです。泣いている私を彼女達はキョトンとして眺めていました。収支計算は間違ってはいましたが、それでも砂糖・塩・油・ご主人のタバコ、収入があれば洋服購入など、彼女達の普段の生活をそのノートから垣間見ることが出来て大変興味深く思いました。このまま続けて行き、少しでも彼女達の生活の役に立てば、と思います。

そして先週から再開したハーブティ作り。事前にマニュアル見直しや衛生管理の徹底、品質向上に向けてトレーニングを行いました。日本の皆様に喜んで飲んでいただけるよう、女性達もやる気満々でいます。販売開始は来年1月を予定しております。またティモール国内販売の営業拡大を考えております。

(パルシック 大坂智美)