PARCIC

東ティモール

コカマウ女性グル―プの蜂蜜とハーブティ


雨のマウベシ

ハトゥカデの道

コーヒーの花

瓶の洗浄

蜂蜜の湯煎による殺菌

流れ作業

ドライハーブのサンプル作り

バジルの花

2010年9月12日より9月26日まで東ティモールに、蜂蜜製造モニタリングおよびハーブティのポテンシャル検証のため、行って参りました。

本来なら11月から始まる雨期が、今年はすでに始まったのかと思うほど、マウベシは大雨に見舞われていました。

東ティモール全土、雨量が多い傾向にありますが、サメからマウベシにかけてが特に雨が多い年だそうです。私の訪問した期間も午前中は晴れていても、午後、特に夕方からは豪雨に見舞われることが多く、村の訪問からの帰路、無事に帰り着けるだろうかと心配になることも度々でした。(運転してくれた栗栖さん、ありがとうございました)

8月から9月はコーヒー豆の収穫&脱肉・乾燥の時期なのですが、雨にたたられ、作業が進んでいませんでした。春先の予想では、今年は豊作だと楽しみにしていたのですが、残念ながら予想した収穫量には届きません。ただ不作だった昨年に比べれば、はるかにいい収穫量です。

もう一つの問題点は、すでに新しいコーヒーの花が咲いてしまっていることです。コーヒー農民の方たちも来年、不作になるのではと危惧しています。

マウベシでは、コーヒーへの影響だけでなく、主食の一部であるトウモロコシも発芽しなかったり、実がつかなかったりと被害が出ており、食糧不足も懸念されています。
今回の目的であった、蜂蜜製造のモニタリングですが、驚きました。ハトゥカデの6人の女性グループが、製造に携わっているのですが、彼女たちの中で、実にうまく役割分担が決められていて、無駄のない動きをしていたのです。もちろん、衛生面でいくつか改善点を指摘しました(頭巾やニットキャップをかぶっているのですが、エプロンがありません。また熱い鍋の取っ手をつかむのに鍋つかみがないので、木の葉を使っていました)が、瓶の洗浄、瓶と器具類の蒸気消毒、その間に蜂蜜をコーヒーのネルドリップ用袋で不純物を除去し、別鍋でお湯を沸かし、湯煎にかけて蜂蜜を殺菌し、発酵を止めます。

実は天然の蜂蜜は、そのままでは中に含まれる酵母によって自然発酵し、酸っぱくなってしまうのです。それを防ぎ、風味の劣化を避けるため、殺菌する必要があるのです。

その加熱して発酵を止めた蜂蜜を、消毒した瓶に漏斗で詰め、消毒したキャップでキャッピングします。

この一連の作業が、流れ作業のように行われていたのです。これは驚きでした。そして、自分たちでも、ビール瓶のラベルの糊を除去したり、瓶の内側を洗浄するのに砂を使ったりと創意工夫しているのにも驚きました。

ハーブティ作りもツボクサ・ミント・アボカドの葉・ライムの葉の4種類を中心に行うことになりました。この4種類は現時点でも採集で行えるため、取りかかりやすいのです。加工も手作業で出来るため、比較的女性たちが取り組みやすい事業だと思います。ツボクサはアンチ・エイジングのお茶として最近注目されているお茶です。ミントはお馴染みのハーブティですが、東ティモールは熱帯にもかかわらず、ポルトガル時代の置き土産でマウベシに残り、野生化しているため、香りが高いのです。アボカドは東ティモールやインドネシアなどでお茶として飲まれています。整腸作用があるほか、アボカドの実に含まれるような栄養分も含まれており、体調回復のお茶としても飲まれています。ライムは東ティモールの柑橘類が非常に香りが高いことから、その葉っぱをお茶にしてみようと試飲し、これがいいだろうと決定したものです。

マウベシのルスラウグループが試作した、ドライハーブのサンプルの評価も高く、これから生産を拡大していこうと考えています。幸い、マウベシだけでなく、アイレウやグレノでも作ってみたいというグループがあり、テトゥン語のマニュアルも栗栖さん、アンジェリーナさんの協力で作られており、普及に大きな力になってくれると思います。

私も、日本でツボクサを栽培している、隠岐の島・海士町のサミーラさんや石垣島の彦田さんとも連絡を取り合って、ツボクサ茶の日本での周知に努めていきたいと思っています。

(パルシック 永田洋子)