PARCIC

東ティモール

コーヒーの収穫作業がはじまっています!


雨の中コーヒーの果肉をとる

6月20日ごろから、コカマウでもコーヒーの収穫作業が始まっています。今年のコーヒーシーズンは、東ティモール中の生産者が雨に泣かされています。例年ならば、4月ごろ雨季が終わるとコーヒーの実が赤く色づき、さんさんと照る太陽の下できれいに洗ったコーヒーの種子(パーチメント)を乾かすのですが、今年は、赤く色づいたコーヒーを摘むにも雨、摘んだコーヒーを乾かそうにも雨。7月も終わろうというのに雨が止みません。

太陽が出ないとコーヒーに何が起こるのか。おいしいコーヒーを作るには、赤い実を摘んでからすぐに果肉を取り除き、24時間放置してパーチメントの周りにあるぬめりを発酵させ、水できれいにぬめりを洗い取って、乾燥させます。洗った後、湿ったまま放置すると、パーチメント表面にカビが生えたり、発酵が進みすぎて香りや味覚に変化が生じたりします。コーヒーの収穫時期が乾季にあたるのは、理にかなっていたはずなのですが――気候変動の影響は、コーヒー生産者にとっても死活問題です。


晴れ間が…慌ててパーチメントを広げるが
この30分後ふたたび雨

雨が止まずともコーヒーは熟す。コカマウは工夫をしました。網を張った乾燥台を総動員して、洗った端からパーチメントを乾燥台に広げ、乾燥台を積み重ねてビニールシートで被いました。こうすると、雨にぬれず、風にはさらされ、ゆっくりとですが乾燥していきます。7月20日、数か月ぶりの晴天。ようやく乾いたいくつかのサンプルの味覚テストをしました。結果は――問題なし!品質を維持しようという生産者たちの努力に頭が下がります。

収穫は9月まで続きます。肌をジリジリと焼くような日差しが戻ってくることを生産者と祈る日々です。

(パルシック 伊藤淳子)