PARCIC

シリア難民

シリア難民の子ども達の未来と笑顔をつくるために②

シリア難民の子ども達の未来と笑顔をつくるために① より

移動式チャイルド・フレンドリー・スペースでの活動

このような子ども達の心身の発達を保護し促進するため、週1回チームで各村を訪問し、子ども達を集めて学習や心身の発達を促す遊びを実施しています。

子ども達を定期的に訪問して活動を実施

子ども達を定期的に訪問して活動を実施

学習活動

学習活動では、避難後数年間にわたり就学機会のなかった子ども達であることを考慮し、以下のような点を目標とし活動をしています。

  1.  注意力/集中力の向上
  2.  理解力の向上
  3.  感覚器官(五感)の発達
  4.  アラビア語の読み書き
  5.  数概念/計算

活動の例

感覚器官(五感)の発達:「スパイス味見テスト」

  1.  家庭にあるスパイスを種類ごとに小皿に盛る。
  2.  スカーフで参加者を目隠しする。
  3.  スパイスを味見し、なんのスパイスか、どんな味か当てる。
  4.  水を飲んで、次のスパイスを味見する。
味覚とその表現を学ぶ

味覚とその表現を学ぶ

楽しみながら味覚に集中し鍛える遊びですが、砂糖、塩、コショウ、赤唐辛子などを使っても、全て「甘い」と答える子どもが多いのが印象的でした。

アラビア語の読み書き

  1.  ホワイトボードに学習する文字を書き、その文字を使った単語を子ども達に挙げてもらう。
  2. (アラビア語では単語のなかの文字の位置(最初、中間、最後)によって文字の形が異なるので)3種類の文字の形と、その文字を使った単語の例をホワイトボードに示し、子ども達と一緒に書く。
  3.  1つの文字に関する文字の形と単語の例を示したプリントを配り、子ども達と一緒に書く。
  4.  学習した文字について、スタッフが各自のノートに練習用問題を書き、次回までの課題とする。
シリアで学校に行ったことのある子ども達は、思い出しながら文字を学ぶ

シリアで学校に行ったことのある子ども達は、思い出しながら文字を学ぶ

アラビア語の読み書きは、集中力や注意力が保てるようになった子ども達から始めています。シリアで学校に行っていた子ども達は、前に習ったことを久しぶりに復習でき、新しいことを学べることが嬉しいそうです。

心理社会的支援活動

心理社会的支援活動では、子ども達のストレス軽減と心理的発達を促すため、以下のような点を目標とし活動をしています。

  1.  身体的発達
  2.  自己管理能力の発達
  3.  自己表現の促進
  4.  創造力の促進
  5.  自尊心/他者尊重
  6.  グループでの協調/協力

活動の例

グループでの協調/協力、自尊心/他者尊重:協力お絵描き

  1.  参加している子ども達を約5人ずつにグループ分けする。
  2.  グループごとに白い模造紙を一枚配布し、各子どもには1人1本ずつカラーペンを配る。
  3.  グループでなにか「1つのものを描く」ことを課題とし、グループごとになにを描くか相談してもらう(“家”と決まったら、全員で1つの家(屋根、窓、ドア等)や庭、空などを描き1枚の絵として完成させる)。
  4.  カラーペンは1人1本ずつであるため、友だちが持っている色を使いたい場合や、友だちが自分の持っている色を使いたい場合は、話し合って交換しなければならない。
  5.  グループ作業が行き詰まっている時は、カラーペンのやりとりが上手くいかない場合等は、スタッフが補助する。
  6.  終わったらグループごとになにを描いたか発表し、グループのなかで自分がどの部分を描いたのか示す。
グループで役割分担しながら1つの絵を

グループで役割分担しながら1つの絵を

多くの子ども達にとって、“家”が描きやすく、シリアにあった自分達の家を想像しながら描いていました。

身体的発達(手先の微細運動)、自己表現の促進:粘土

  1.  参加者で円をつくって座る。
  2.  補助しやすいよう、スタッフは幼児期の子どもの近くに座る。
  3.  数色の粘土を子ども達にそれぞれ配る。
  4.  白い紙の上で、粘土を使って文字や自分の名前、好きなものの形などをつくる。
  5.  終わったら各自がなにを作ったのか、全員の前で発表する。
粘土で自分の名前をアラビア語でつくる

粘土で自分の名前をアラビア語でつくる

子ども達の自宅での活動では、保護者の方々も参加して子どもと一緒に楽しんでいます。今まで気づかなかった、自分の子どもができることを発見し、喜ぶ保護者の方々もいます。

子ども達の安心と安全を守りながら、彼ら/彼女らの発達を見守っていきます。

(シャンルウルファ事務所 シバ、マフムード、高田)
※この事業はジャパン・プラットフォームの助成と、皆さまからのご寄付で実施しています。