PARCIC

スリランカ

紅茶便り#10 コンポスト・センター準備中

アーユーボワン!
今年の5月27日から7月26日にかけて、パルシックではデニヤヤでのコンポスト・センター作りのために、READYFOR?でのクラウド・ファンディングに挑戦しました(詳細はこちら)。たくさんの方のご理解、ご協力のお陰で、目標金額の80万円を集めることができ、コンポスト・センター作りに着手できることになりました。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました!これから数回の紅茶便りは、このコンポスト・センターの建設準備の進捗状況をご紹介させていただきます。

まず、なぜコンポスト・センター作ろうとしたかというと、今年で4年目に入ったデニヤヤでの有機転換事業ですが、うれしいことに地域の多くの農家から興味、関心を持ってもらうようになりました。同時に、有機栽培に挑戦したいけれど牛を飼ってコンポストを自分で作る余裕が無いので残念だ、という声も聞くようになりました。そこで、各世帯でコンポスト作りが難しい農家でも有機農業に挑戦してもらえるように、集合的に地域内でコンポスト設備を作ろう、ということになりました。また、紅茶栽培を有機に転換するまでは踏み切れないけれど、野菜の栽培などにコンポストをもっと使いたいという地域の人々にもコンポストを提供できるようになり、地域での有機農業に対する関心、意識が更に高まることを期待しています。

さて、9月4日現在の進捗状況としては、まだ建設準備中という状況です。建設は開始していません。上記のクラウド・ファンディングに挑戦する前にすでに予定していた建設候補地が、実は6月にスリランカを襲ったサイクロンによって使えなくなってしまったのです。候補地の近くの川が、サイクロンによって流れが少し変わってしまい、今後また同じような大雨が何度か重なると崩れてしまう可能性がでてきました。そこで、その他にいくつかあった候補地を検討し、そのうちで環境的にもコンポスト作りの効率的にも問題ないと思われるところを選定し、8月のエクサ(当事業に参加している農家からなる生産者グループ)の定例会でも承認をもらいました。

コンポストセンター設営予定地で整地中の近所の農家さん

コンポストセンター設営予定地で整地中の近所の農家さん

しかし、そこからすぐに建設開始はできません。まずは、地方行政からの環境評価を受け、承認をもらう必要があります。評価内容は、周辺土地の活用方法、水源への距離、汚水処理方法、その他ゴミの処理方法、騒音発生の可能性などです。8月後半に環境評価の申請手続きを開始しましが、申請自体に時間がかかりました。役所に1つの書類を提出しに行くと、その際に「こちらの書類も出しなさい」という具合に必要書類が小出しさせられます。一回で全部の必要書類を教えてくれると申請自体に何週間もかからないのですが、そういうわけにもいかないようです。ちなみに、環境評価の申請に限らず、地方の役所ではたいていのことがこんな調子で進みます。環境評価に1ヶ月かかりますが、準備は進められますので予定地の整地は開始しました。整地といっても、近所の農家に来てもらい手作業です。だいたい1週間で茶畑が更地になり、これからあと1週間かけて物資搬入用の道を作る予定です。

近所の農家が集まって手作業で整地を進めています

近所の農家が集まって手作業で整地を進めています

今後は10月前半に建設を行い、3週間ほどかけてコンクリートの乾燥、その後11月初めに操業開始を予定しています。
(デニヤヤ事務所 高橋知里)