PARCIC

パレスチナ

停戦から1年、続く復興の取り組み

2015年10月18日、ガザ中部ワディ・アルサルカ地域にあるアルヒダヤ・センターでは子どもたちの元気な声が響いていました。この日、子どもたちは人形劇や絵で気持ちを表現するトレーニングを通して、自分の感情とどう向き合っていけばよいのか学んでいました。

感情表現のエクササイズ

感情表現のエクササイズ

ワディ・アルサルカ地域は、イスラエルとの国境に近く、昨年のガザ攻撃の際はイスラエルから空爆のみならず、地上侵攻をも受けることになりました。そのため、停戦後も多くの子どもたちが暗闇や大きな音への恐怖を拭えずにいます。また、自分の感情をうまく発散できず、怒りっぽくなったり、集中力に欠けるといった心の問題を抱えています。パルシックはこうした子どもたち150名が安全な場所で楽しみながら心の傷を癒していけるように、エクササイズや野外活動を通した心理ケアを提供しています。

一方、今年3月に開始した被災小規模農家の支援も引き続き実施しています。9月から新たに南部ハン・ユニス地区のフッザ市及びアルマワーシー村において、先の攻撃で被災し、農業を再開できずにいる100世帯を対象に、農業再開に必要な農機具と作物の苗の配布を始めました。ガザでは農家の90%%が0.5エーカー以下の農地に依存する小規模農家です。これらの農家の農業再開はガザの農業復興にとっても喫緊の課題となっています。

被災した小規模農家にインタビューするパルシックスタッフ

被災した小規模農家にインタビューするパルシックスタッフ

停戦から1年が経ち、人びとはいまだに瓦礫に囲まれながらも何とか生計再開の道を模索しています。パルシックでは、人びとの日々の営みを支える支援を続けていきます。
(パレスチナ事務所 盛田)

※この事業は、ジャパン・プラットフォームの助成を受けて実施しています。