PARCIC

パレスチナ

ガザでの洪水被害における毛布の緊急配布を開始

先週、パレスチナ自治区ガザを寒気団“Huda”「フッダ」が襲い、各地で豪雨となり、洪水が発生しました。

今回の大雨による被害を受けたガザでは、2014年の夏のイスラエルからの攻撃により約124,000の家が破壊もしくは一部破壊の被害を受け、現在でも100,000人以上が仮設住宅、もしくは国連の学校等の避難所にて生活をしている状況にあります。その状況下での大雨となり、攻撃による被害が特に大きかった南部のRafah(ラファ)や南東部のKhuzza(フッザ)では、仮設住宅がこの大雨に耐えられず、再び別の避難所へ移動を余儀なくされた世帯もあります。南部の洪水のひどい地域では、水が1.5メートルまでの高さまで及び、152世帯で浸水しました。幼児3名と男性1名が亡くなりました。

被害にあった多くの人びとが、市役所に非常時の暖房用の燃料や浸水を防ぐ土嚢の提供を求めましたが、いまだイスラエルの攻撃による被害の対応もままならない状況であり、市役所からの支援はほとんどありませんでした。非常事態宣言を出した町や村もありました。

ガザ唯一の電力会社もイスラエルの攻撃によって被害を受けたため、いまだガザ全土への電気の供給が十分に行えておらず、一日に6時間分の電気は供給していると発表はあるものの、地域によっては3時間しか供給されない場所もあります。多くの家庭が寒さをしのぐため、厚着したり毛布に包まったりして対処しています。あまりの寒さで、家の中で火を焚いている家庭もあり、火の不始末による火事も発生し、約50,000㎡の農業地で被害があったとの報道もあります。

この被害を受け、パルシックでは緊急に毛布の配給を決めました。

約1,000枚の毛布を、特にイスラエルからの攻撃により被害が大きく、現在も仮設住宅で生活を強いられている南東部 Khuza(フッザ)、北東部 EastShuja’aia(東部シュジャイア)と北東部 Beit Hanoun(ベイト・ハヌン)へ、Palestinian Medical Relief Society(PMRS)パレスチナ医療救援協会とともに配布を行います。

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ガザスタッフ、サハールの家の様子。1日3時間だけの電気の供給だけでは家が温まらず、厚着をして、毛布に包まって寒さをしのいでいる。

 

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サハールの家の庭。電気がなく電気ヒーターが使えないので、炭に当たり温まっている。

 

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サハールの家の中の様子。大雨の影響で、家が雨漏りした。

(アンマン事務所 大野木)

ガザでの洪水に関するニュース、映像リンク

洪水の様子 – AFPBBニュース(YouTubeより)

仮設住宅の様子(Ma’an News Agencyサイトへ)

Flooding hits Gaza cities as farmers start facing storm losses

洪水の様子 – (ALJAZEERAサイトへ)

下から3枚の写真がガザの様子です。

Palestine copes with deep freeze