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大坂さんの東ティモール派遣日記(12)

Bonoiti(こんばんは)!。皆さんいかがお過ごしですか?先日千葉に住む義妹から『朝晩肌寒くなった』との便りを貰いました。ここ東ティモールは南半球に位置するため、このところだいぶ暖かくなってまいりました。私達が活動する標高1500mのアイナロ県マウベシ郡でも日中は日差しが強く、半袖を着ていないとバテそうです。夜間の冷え込みもだいぶ和らいで参りました。もう雨季がすぐ傍まで来ている予感がいたします。


▲北原巌男大使と芳子夫人

今夜(9月26日)は北原巌男大使・芳子夫人のご離任パーティに参加して参りました。3年間、大使は東ティモールの人々のために大変多くのご活躍をなさって下さいました。私はインターン期間を含め11ヵ月余りのお付き合いをさせて頂きましたが、常に優しいお心遣いを掛けて下さり、私共の活動に対しご理解・ご支持下さいました。私がマウベシで活動を始めた当初、事務所にお立ち寄りくださり『応援していますよ』とお声かけ下さったことが昨日の事のように脳裏に蘇ります。正直、当時の私はとても心細く、また人恋しかったのもあり、大変有難かったことを鮮明に覚えています。その後何度となく事務所をご訪問下さり、また私の担当している女性生計向上プロジェクトにもご関心を賜り、応援して下さいました。

私は長く会社員をしていた為、NGOで活動することは初めての経験であり、頻繁に出てくる【開発用語】も分からない困ったスタッフでした。しかしその一方、前職ではいわゆる社会的地位のある、名の通った社長・会長の肩書きをお持ちになった方々と接する機会が多々ございました。社長でありながら、誰よりも仕事をなさる方、また本当に尊敬出来る方、私が見る限りそうでなさそうな方…。人間と言うのは決して肩書き・学歴で判断出来ないのだなぁ、と痛感いたしました。

北原大使もそんな方のお一人でした。日本に住んでいれば通常お会いすることのないお方でしたが、大使だからご尊敬申し上げるのではなく、各NGOスタッフに常にお気遣い頂き、活動へご理解・ご支持頂いていたからこそ、私も親近感を覚えご敬愛申し上げておりました。

つまるところ【人】なのです。大切なのは心の中なのです。私が常に心掛けているのは【動機】です。動機が不純なものではなく、人様のためのものであればどんな困難なことでも乗り越えられると信じています。またたとえ失敗に終わったとしても必ず何か次に繋がることが出来ると考えております。人間優しさと愛が何より大切なのです。40歳を目前にようやくぼんやりとですが肌身に感じるようになりました。年を取るのも悪くない、とつくづく思います。

北原大使・芳子夫人にお会いすることが出来たご縁にただ感謝するのみです。手前味噌で恐縮ですが、私は私達の活動に誇りと自信を持っております。そして私なりの真心を持って活動しています。失敗や反省は毎日のようにありますが、伊藤淳子東ティモール事務所代表の元で活動する毎日が勉強です。そして私は今、毎日幸せをかみしめています。それは常に支えて下さった北原大使・芳子夫人をはじめ、東京事務局、他のNGO団体、両親、弟家族やその他大勢の方々の温かいご支援があったからこそだと思うのです。そして何より、実は東ティモールの人々の笑顔や優しさに支えられているなぁと心底感じるのです。東ティモールであろうと日本であろうとイギリスであろうと結局【人】は皆同じなのです。

北原大使、芳子様、本当に有難うございました。これからも私なりに精一杯当たって砕けたいと思っております。どうかお体を大切に、そして引き続き東ティモールの恒久平和のためにご活躍下さいますようお願い申し上げます。

(東ティモール事務所 大坂智美)