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大坂さんの東ティモール派遣日記(16)

ボノイティ(こんばんは)!この記事がアップされる頃にはもう2月となっていると思いますが、ディリでの年越し、年明けの様子をお伝えしたいと思います。

12月31日はディリで年越しを迎える日本人同士の集まりがあり、私も友人と一緒に参加させて頂きました。到着するや紙を渡され、2011年の一大ニュースを書くようにとの指示が…。迷った挙句『東ティモールで好きな男性を見つけたこと!』にしました。

東ティモールに赴任した当初、こちらの男性が怖くてたまらなかった私。すれ違いざまにジ~っと顔を見られ、顔を上げて歩くことが出来ませんでした。しか し、ある時友人に『常に笑っていなさい。笑顔でいれば彼らがあなたを守ってくれる』と言われたのです。それを毎日心の中で反芻し、ジッと見られると、笑顔 を返しました。するとどうでしょう、今まで能面のような表情でジッと私を見ていたのが、とたんに屈託のない笑顔で返してくれたのです!本当に嬉しくてそれ からは笑顔を振りまくようになりました。すると知らない人でも『よぅ、友達!』と答えてくれます。思い返すと以前の私は怖さもあっておもいっきり仏調面 だったのだと思います。そしてこれは全くの持論ですが、悲しい歴史を背負っているティモールの人は『この人は敵か味方か?』を無意識にジッと見て判断しよ うとしているのでは?考えます。東アジア人特有の顔立ちのため、時には冷やかしを受けたりしますが、笑顔で会釈をするとキョトン?として何も言わなくなり ます。


▲盛大な花火が上がりました!

そうしてこちらでの生活がいよいよ充実して来た昨年中旬以降、“よっ、男だねぇ!”と思える方々と知り合える機会が増えました。しかし皆さん素敵な奥様、 そしてお子様もたくさんいらっしゃる方々…。単なる憧れや尊敬ですが、それでも素敵な方々と接するのは女性として毎日が楽しくなるものです!一年前には全 く想像していなかったこの“想い”であり、私にとって大ニュースなのでした。

さて話が飛びましたが、23時頃会場を後にし、0時に政府庁舎付近から打ち上がる花火を見に見晴しのよい所へ行きました。23時30分ともなるとフライン グ気味に自家用花火を打ち上げる人々で既に大騒ぎ。大変危険ですが、プロ仕様の大玉花火まで街中から上がっています。さて0時、いよいよ政府主催の花火が 上がりました。その直前までコンサートが催されていたようです。それは見事な花火でした。2012年も東ティモールの人々にとって良い年となるように打ち あがる花火を見ながらお祈りしました。

翌日の1日朝、お雑煮・なますを作り、友人と一緒にNHK紅白の再放送を見ました。こちらで生活しているとNHK紅白がなぜか特別なものに感じます。 2010年の年越しも実は全く同じように友人と紅白を見て、その後花火を見に行きました。初めての東ティモールでの年末だったので今でもよい思い出となっ ています。

しかし!元旦早々、左足が腫れだし国立病院のお医者様からは5日間の安静を言い渡され、その翌々週は胃痛・下痢で七転八倒と、とんだ年明けとなりました。 2012年はどうなることやら…とちょっと不穏な予感ですが、初心を忘れず、精一杯活動して参りたいと考えています。今年も壁にブチ当たり、泣いたり喚い たりもあると思いますが、それでも女性たちと共に一歩ずつ歩んでいければと思っております。

東ティモールは今年で独立10周年。辛い時期を長い間過ごされた皆さんは様々な想いが脳裏をよぎる事でしょう。ご家族を失った多くの方々にとっては独立 10年経とうとも、悲しみが褪せることはなく単なる節目でしかないと思われます。独立記念日の5月20日に向けて徐々に祝賀ムードとなると思いますが、犠 牲となった人々、また今でも過去のために苦しんでいる人がいらっしゃることを忘れてはなりません。

(東ティモール事務所 大坂智美)