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スリランカ農村暮らしの日々[9]


コンポストづくりの研修を真剣に受けている参加農家

胡椒やレモンの苗木の配布の様子。受け取りながらも、ばっちりカメラ目線のアーリアラトネさん

この日はお寺の一角を借りてミーティングが行われました。

左側の男性がサラットさん。ピンクのシャツの女性はニシャマーリさんで、共同でプロジェクトを進めている現地NGOのコーディネーター。

アーユーボアン(こんにちは)、キリウェラガマの高橋です。これまではこの日誌でスリランカの村での生活について紹介させていただいてきましたが、今回はいよいよ真打ち登場!ということで、私たちのプロジェクトに参加している農家について紹介したいと思います。

紅茶の有機転換プロジェクトには、現在25軒の小規模農家が参加しています。スリランカの紅茶というと、広大な敷地にどこまでも広がる茶畑というイメージを持っている方もいらっしゃるかと思いますが、私たちの25軒の農家は、本当に小さな茶畑(だいたい2,3エーカーが畑の平均面積です)を所有していて、家族単位で経営しています。この25軒の農家は昨年から、化学肥料や化学殺虫剤などを畑に撒くのを止め、牛糞や植物から作ったコンポストを畑に撒き、土壌の改善に取り組んできました。もちろん、コンポストもPARCICから配布された牛を飼育して、参加農家が自分たちで作っています。また、単一の植物を栽培し続けることによる土壌の劣化を防ぐため、胡椒やレモンを茶畑で栽培しています。

参加農家は、紅茶栽培に関しては長年の経験もありプロフェッショナルですが、これまで化学肥料を使い続けてきており、彼らにとって有機栽培は初めての取組みです。また、牛の飼育をしたことがない農家も多数おり、色々と初めてで疑問や不安を抱えることがあります。そこで、私たちは参加農家が全員集まり、お互いに疑問や不安を話合ったり、経験から教えあったりできる場所として、定期的にミーティングを開いています。先日、今年初めてのプロジェクト参加農家が集まるミーティングが開かれました。普段の農作業は、お父さんとお母さん、時に子供たちも手伝い、家族全員で行われているのですが、こういったミーティングや研修には家族を代表してお父さんが参加します。お父さんが参加できない場合は、お母さんや子供が参加することもあります。

もちろん、定期的な集会の他にもアドバイザーがほぼ毎日、農家を直接訪問して何か問題がないかどうか、要望がないかどうかなどを聞いて歩いています。この農家訪問をしてくれているのが、サラットさんです。彼も同村に茶畑を持つ農家ですが、以前有機栽培について学ぶ機会があり、現在は他の農家のアドバイザーとなってくれています。

私は村にホームステイをさせていただいているので、普段の生活の中でもしょっちゅう参加農家と顔を合わせる機会があります。いつも冗談を言っているおじさんや、高い声で歌いだすおじさん、弾丸トークで話し出すと止まらないおじさんなど、非常に個性的な仲間です。本当は、農家のおじさん一人一人を紹介したいくらいですが、それはまたの機会にしたいと思います。

(パルシック 高橋知里)