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スリランカ農村暮らしの日々[8]


最初は私に対しておっかなびっくりという感じだったが、すぐに打ち解けてくれた子供のお坊さんたち

子供のお坊さんと今回この旅行に誘ってくれたニシャマーリさん

ナイスショットは子供のお坊さんによるもの

スバ・アルット・アウルダック・ウェーワー(明けましておめでとうございます)。少し遅くなってしまいましたが、今年最初の日誌になりますので、新年のご挨拶をさせていただきました。とはいっても、スリランカの新年は4月になりますので、この言葉を村の人たちと交わすチャンスはなかったのですが。。。新年は4月なのですが、学校は12月が年度末となり12月中旬から1月初めまで休みとなります。そして、この年度末休み中は家族旅行のシーズンでもあります。今回は、家族旅行ではないのですが年末に行った聖地カタラガマへの旅行についてご紹介したいと思います。

今回、知り合いに誘ってもらい参加したのは、お寺の日曜学校の先生の慰安旅行でした。ちなみにお寺の日曜学校では、地域の子供たちが仏教について学んでいます。通常の学校でも授業科目として仏教がありますが、授業では仏教の歴史背景について中心に学び、日曜学校では日々の生活の中での信仰について学んでいます。参加者は日曜学校の先生たち、大人のお坊さん1人、10歳前後の子供のお坊さん4人の総勢15名ほど。マイクロバスに乗って、朝4時半にお寺を出発し、夜の11時過ぎに戻るという強行軍で、カタラガマに加え、シトゥルパウア、ルフナ国立公園などを見学しました。

カタラガマというのはカタラガマ神殿がある町の名前であり、スリランカの聖地としては最南端に位置します。昔はこの神殿は仏教のみならずヒンズー教の聖地としてもあがめられていたそうですが、政治の変化とともに仏教徒のみの聖地になってしまったそうです。しかし現在は、このカタラガマを宗教を越えた聖地(仏教徒、ヒンズー教徒、イスラム教徒)として再興させようとしているそうです。シトゥルパウアというのは、ルフナ国立公園の中にある巨大な岩の上に建てられた日本でいうところの卒塔婆です。具体的には高僧の墓だそうです。広いルフナ国立公園内には他にもポツポツと同じように巨大な岩の上に真っ白い卒塔婆が見え、なかなか壮大な眺めでした。そして、ルフナ国立公園は動物保護区となっており、さまざまな動物が自然な環境で保護されています。残念ながら、象に出会うことはありませんでしたが、野生のクジャクを見ることができました。

聖地を訪れるだけではなく、美しい景色や動物を見ることができて、とても楽しい旅行でしたが、実は私にとってはこういったことよりも、日曜学校の先生たちそしてお坊さんたちと長時間一緒に、マイクロバスの中で様々な話ができたことが最大の収穫でした。村での生活に深く浸透している仏教ですので、仏教に関する素朴な疑問について色々と教えてもらうことができました。たとえば、子供のお坊さんは出家しても許可をもらえば実家に帰ったり、両親がお寺を訪ねたりすることが可能だということ。子供のお坊さんは、お坊さん専門の学校に通っていること。肉食が禁じられているわけではないこと・・・などなど。また、村では僧侶は村のリーダー的な存在ですが、子供の頃は逆に村人に育てられる(たとえば、ゴミのポイ捨てを注意されるなど)存在であることを目の当たりにすることができたのは、中々面白い経験でした。

(パルシック 高橋知里)