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スリランカ農村暮らしの日々[6]


茶畑の間からこんにちは

見返り美牛

後ろ姿しか見せてくれなかったお母さん

生まれて20日くらい。
足がまだプルプルしています

アーユーボワン(こんにちは)、キリウェラガマから高橋です。突然ですが、牛と一言で言っても、種類によってずいぶんと人相(牛相?)が異なることをご存知でしょうか?酪農王国北海道出身の私ですが、お恥ずかしながらスリランカに来て初めて牛の顔にも色々あることを知りました。今回は、この紅茶プロジェクトの準主役とも言える村の牛についてご紹介します。

村での紅茶プロジェクトでは、化学肥料や除草剤などの使用をやめて、堆肥を使った自然と人間にやさしい紅茶作りを目指しています。プロジェクトの参加農家には、堆肥を作るために1軒に1頭ずつ雌牛が配布されています。配布された牛、牛舎、堆肥の様子を確認するため、参加農家の家を一軒一軒、野を越え山を越え川を越えて訪ねて歩くのも私の仕事です。もちろん、私は農業の専門家でも酪農の専門家でもないので、村の農家でアドバイザー的な役割をしてくれているサラットさんも一緒です。サラットさんについては、別の機会にご紹介したいと思います。

私が牛巡りをしていて、一番衝撃を受けたのはジャージー牛の美人っぷりです。村では、ジャージー牛とジャージー牛混合種または他の種類が配布されているのですが、ジャージー牛は一目瞭然です。体はやや小さめで、鼻が短くて、目が丸くて大きいうえに目の周りに黒い渕があります。この渕がより目を大きく見せています。いつもジャージー牛を見に行った時には、「牛界のアイドルだ!」と勝手に思いながら、かわいいなーと眺めています。

農家を訪問していると、牛が家族にとても大事にされていることがわかります。特に、小さな子供たちにとっては、自分よりも手間がかかり、世話をしなくてはいけない存在だと思ってなのか、率先して面倒を見てくれているようです。ある農家では、最初に私が訪問した際、その家の小さな男の子に「変なヤツが僕の牛を取りに来た!」とでも思われてしまったらしく、号泣されました。また、牛に名前をつけている家もあります。たとえば、黒い牛にはカル(「黒」という意味)、また白黒まだらな牛にはスドゥ(「白」という意味)です。動物に、体色から名前をつけるのは日本と同じですね。ちなみに、隣村のお寺でかわいがられている黒猫も「カル(黒)」という名前です。ただし、まだら模様の牛に「スドゥ(白)」という名前をつけるセンスは、スリランカ特有なのでしょうか。日本だったら「ぶち」とでもなりそうな感じですが。

そして、つい先日お母さんになったばかりの牛もいます。子牛は生まれて20日くらいです。お母さん牛のミルクをたっぷり飲んで元気に育ってほしいです。

(パルシック 高橋知里)