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スリランカ農村暮らしの日々[3]


近所の子供、片言の英語と片言の
スリランカ語で何とかなるものです。

こんにちは、キリウェラガマから高橋です。私は毎日村の中をウロウロと散歩しているのですが、村の子供達は珍しい日本人である私を見つけると、はにかみながらも興味津々に近寄ってきてくれて、英語とシンハラ語のちゃんぽんで色々と話しかけてくれます。

南アジア、東南アジアの国というと、兄弟姉妹5人以上はあたりまえ、というような子沢山な社会というイメージがあるかと思いますが、実はスリランカは日本と同様に少子化傾向にあり、1家族に子供は1, 2人、多くて3人というのが、一般的なようです。これは、都市部のみならず農村地域でも同じです。今回は、スリランカの子供の生活についてご紹介したいと思います。


妹のエシャニ(10歳)

姉のシャキラ(15歳)

このくらいの年の男の子が女の子に比べて落ち着きが無いのは、万国共通でしょうか(笑)

私がこちらに来る以前は、スリランカの子供、特に農村部の子供は、自然の中で遊び回ったり、家の手伝いをしたりして、のびのびと暮らしているのだろうな、と勝手に想像していました。ですが、実際には想像とは随分違う生活をしています。というのも、学校が終わると塾に行ったり、週末も塾やお寺での講義を受けたりと、毎日勉強で忙しいのです。たとえば、私の滞在している家の女の子2人の1週間を見てみると、平日は、毎朝6時半にバスに乗って町の学校へ行きます。学校が終わるとそのまま町の塾で勉強をしてから帰ってきます。

週末は学校は休みですが、10歳のエシャニは土曜日の午前中はタミル語を村のお寺で勉強し、午後は町でダンスのクラス。また、日曜の午前中はお寺で宗教の勉強をしています。お姉さんのシャキラは、平日の夜の塾に加えて、土曜の午後、日曜は午後まで塾で勉強をしています。お母さんの話によると、女の子2人で月Rs.7000 (5000円くらい) ほど、塾など学校外の教育にお金がかかっているそうです。ただし、この金額は比較的高い方で、他の家でも聞いてみたところ、子供1人に月Rs. 1000くらいという家もありました。いずれにせよ、大卒の初任給がRs. 10,000くらいであることを考えると、子供の教育に非常に熱心であることがわかります。

なぜこんなに毎日塾に通って勉強をしているかというと、スリランカの教育制度が関係しています。スリランカでは、義務教育終了時(日本の中学校卒業に相当)に全国統一テストがあり、このテストの結果がその後の進学や就職を大きく左右します。そのため、親は子供が小さい頃から、子供の成績に非常に関心が高く、教育熱心な社会となっているようです。最近では全国統一テストのプレッシャーが子供の心に大きな負担をかけていることが問題となっているそうです。どこの国も同じですね。

ちなみに、スリランカの公教育は、制服代や教科書代も含めて全て無償です。しかも、義務教育期間のみならず、大学および大学院まで無償で教育が受けられるのです。長いこと大学院の授業料を払ってきた私にとっては、少しうらやましいな、と思ってしまいました。

(パルシック 高橋知里)