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2010年度にキトゥル蜜(クジャク椰子蜜)生産者支援を行ったスリランカ南部州のデニヤヤで、2011年度は、小規模紅茶生産者の有機紅茶栽培を支援する事業を行っています。この地域は、中東で人気の低地紅茶の産地で、産出される水色の濃い紅茶は「ルフナ紅茶」として知られています。日本でも有名な「ウバ」や「ヌワラエリヤ」など、高地帯の産地に比べ、生産者のほとんどがプランテーション農民ではなく、個々に畑を持つ小規模生産者です。山間地帯で、稲作が困難なことから、英国植民地時代に開始された紅茶栽培が重要な現金収入源となっていますが、主な輸出先である中東の政情不安と世界的な不況の下、紅茶産業は沈滞しており、地域の小農民たちは、安定的な価格と販路を必要としています。
デニヤヤはスリランカに残された熱帯雨林シンハラージャ環境保護区に隣接する山間地帯であり、周辺南部各地の重要な水源地帯にもなっていることから、スリランカ政府も地域住民もこの地域の環境問題への関心が高く、紅茶生産を有機に転換することは、地域の課題でもありました。また、日本では農薬を散布したのち一定期間は茶摘みを行いませんが、この地方ではそのような知識や規制がないため、農薬散布後にただちに茶摘みを行っており、農民自身の健康にとっても、また紅茶の消費者の健康にとっても、望ましいものではありません。
難しいといわれる茶の有機栽培ですが、付加価値を付けて販売することを目指し、計25世帯の紅茶農家を集め、有機に転換する取り組みを始めました。牛を飼い、堆肥を作るところから、活動が始まっています。今後は、スリランカ国内で有機紅茶栽培に取り組む茶園の訪問、日陰樹の植栽などの畑の整備等を進めてゆく予定です。長期的には、有機栽培のルフナ茶として製品をブランド化し、日本でも販売したいと考えています。
(2011年9月)
(この事業は、国際ボランティア貯金の助成を得て実施しています。)






