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東ティモール事業報告会「フェアトレードがつなぐ 東ティモールの農村女性」開催レポート

こんにちは、東京事務所インターンの木室です。

この度、東ティモールの農村女性グループによる加工品ブランド「アロマ・ティモール」の新商品のお披露目とともに、現地駐在歴16年のパルシック東ティモール事務所代表 伊藤淳子が、大阪(2016.10.22)、東京(2016.10.29)にて現地での活動報告会「フェアトレードがつなぐ 東ティモールの農村女性」を行いました。

今日は、私も参加した東京でのイベントの様子をお伝えします。

第一部 伊藤淳子による東ティモールでの「農村女性の食品加工支援事業」報告

開催概要

大阪開催
 日時 : 2016年10月22日(土)
 会場 : 大阪国際交流センター

東京開催
 日時 : 2016年10月29日(土)  
 会場 : ワテラス コモンホール

スピーカー:伊藤淳子(パルシック 東ティモール事務所代表)
主催 : 特定非営利活動法人パルシック

対象事業:農村女性の食品加工支援事業 

新ブランド アロマ・ティモール詳細はこちら

 

現在の東ティモールは石油基金による国家予算のため、開発が進んでいます。首都ディリには大きな商業施設もできました。その施設内にはフリーWi-Fiもあり、思いの外、施設は現地の人たちで盛況です。

パルシックは2002年からコーヒー生産者の支援をしています。質の高いコーヒーの生産には選別作業が1つのポイントとなります。幾度もの丁寧な手選別作業を経て、バランスのとれた深みのあるコーヒーを作ることができます。そんな忍耐力が必要とされる選別作業を支えているのは、主にコーヒー生産者協同組合の女性たちです。

合計特殊出生率が6人(2012年時点)の東ティモールの女性たちは子育てに家事にと忙しくすごしています。また、東ティモールの識字率はいまだ低く、パルシックのコーヒー生産者協同組合の女性たちも、文字の読み書きができる人は限られています。現地での会議の場に出てくるのはほぼ男性です。パルシックが協同組合を組織してから、コーヒーの収穫期には家族総出で作業をするために女性同士が交流する機会ができました。なかなか女性たちの生の声を聴くことが出来ないでいたパルシックは、コーヒーの仕事についてどう思うか尋ねる機会を持ちました。意外にも、彼女たちはコーヒー生産にかかわる仕事を楽しんでいました。かつては家事に追われ、ご近所以外の村の女性と話す機会をあまり持てずにいた女性たちは、コーヒー豆の手選別作業を、村の女性たちと話しながら和気あいあいとできることをとても嬉しく感じていたのです。「農村女性の食品加工支援事業」は、そんな東ティモールの女性たちが、子育てや家事の合間に、地域の食材を用いた加工品によって直接収入を得ることができるように、と開始しました。それぞれの製品の試行錯誤の結果が、今回の新商品に繋がりました。

 

伊藤の話を熱心にお聞きになる皆様。会場後ろには、新商品を味わっていただく試飲・試食スペースをご用意しました。

伊藤の話を熱心に聞かれている皆様。会場の後ろには、新商品を味わっていただく試飲・試食スペースをご用意しました。

 

伊藤による活動報告の後、会場の皆様に「アロマ・ティモール」の新商品を試食・試食していただく時間を設けました。ハーブティー5種(ツボクサ&ミント、アボカド&ライム、月桃、レモングラス、ハイビスカス)とココナッツオイル、そして東ティモール国内でのみで新発売の料理用バジル、ピーナッツバター、バナナチップスもご用意しました。各商品の味、新しいデザインのパッケージともにとてもご好評いただきました。

 

新商品のアロマ・ティモールシリーズ(コーヒー以外)。ハーブティーの新パッケージはキューブ型になりました。テーブル右端のココナッツオイルは大阪、東京で即完売!

新商品のアロマ・ティモールシリーズ(コーヒー以外)。ハーブティーの新パッケージはキューブ型になりました。テーブル右端のココナッツオイルは大阪、東京で即完売!(写真左:フェアトレード部 永井、右:スピーカー 伊藤淳子)

 

会場前の通路で東ティモール写真展

会場前の通路で東ティモール写真展

 

和やかな試食会の終了後、会場の皆様からの質問をお受けしました。
参加女性たちが現状どれほど稼げているか、目標としている収入、事業を実施するうえでの課題など、より詳細に関するご質問もたくさんいただきました。

さらに東ティモールの教育事情に関するご質問では、子どもの数に比べて教育設備が足りていないこと、公用語であるポルトガル語を学校の先生もさほど使いこなせておらず教育現場で言葉の問題があることなどをお話しました。平均年齢17歳というとても若い国だからこそ優先して解決しなくてはならない課題も浮かび上がってきました。

パルシックは毎年、東ティモールマウベシ郡のコーヒー農家を訪ね、一緒に収穫作業を体験するツアーを開催しています。会場には、過去に東ティモールツアーに参加してくださった方々が数名いらしたので、(代表井上の無茶ぶりで)参加した感想を話していただきました。「同行の日本人スタッフから説明を聞けるので、数日間で東ティモールを深く知るにはとてもよい旅だ」というお言葉のおかげか、みなさんに記入していただいた来場者アンケートでは「東ティモールを訪問したくなった」というご意見を多くいただきました!

東京会場でも、その1週間前に開催した大阪会場でも、東ティモールと、パルシックの東ティモールでの事業、そして農村女性たちの取り組みにご関心を寄せる皆様、そして古くからの東ティモール関係者の皆様にご参加いただき、活況な会にすることができました。ご参加くださった皆様、どうもありがとうございました。これからもパルシックへのご支援どうぞよろしくお願いいたします。併せて「アロマ・ティモール」の商品へのご愛顧もお願い申し上げます。

2017年度の東ティモールツアーも、ぜひご期待ください!

(東京事務所インターン 木室 志穂)

※このイベントは、大竹財団の助成により実施しました。
※「農村女性の食品加工支援事業」はJICA草の根技術協力事業の助成を得て実施しています。