[PARCIC]特定非営利活動法人 パルシックは東ティモール、スリランカでフェアトレードを含めた「民際協力」活動を展開しています。


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目指す世界
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背景

私たちの生きている21世紀の世界は、さまざまな矛盾に満ちています。前世紀以来の工業化や近代化 の結果、経済的な格差の拡大、天然資源をめぐる利権と乱獲、環境破壊が深刻化して、局地的な戦争の多発、民族抗争の激化などを引き起こしています。それに 加えて、自然災害などの被害も大規模化しています。
アジア太平洋資料センターは、1973年の設立以来35年間、第三世界の人びとと対等平等な関係をつくり出すことを目的としてきました。自らが変わり、日 本を変えることを通じて、第三世界の人びとと共に生きていくことをめざし、その時々の必要性に応えてさまざまな活動分野を担ってきました。
90年代後半からは、具体的な現場活動として、民際協力分野を模索し始めました。タイの河川流域での環境保全・住民のネットワーク組織を手始めに、 1999年の東ティモールでのインドネシア国軍・民兵による暴虐に対抗しようとした東ティモールへの協力活動をもってこの分野での活動を本格的にスタート させました。さらに2002年のスリランカにおける停戦合意という事態を受けて、少数民族の居住地域である北部の漁民支援を始めました。パルシックのめざす世界も、これまでアジア太平洋資料センターが取り組んできた活動経験を基礎にして、その延長線上に展開します。

理念

新たに発足したパルシック(PARCIC=PARC Interpeoples' Cooperation)がめざす民際協力は、地球上の各地で暮らす人びとが国民国家の壁を乗り越えて、直接的に助け合う世界です。同じ時代に共に生きる 人間として、相互に支え合う道を拓きます。いうまでもなく、主権国家相互の国際関係、その連合組織としての国際機関などを無視することはできませんが、直 接的かつ自然的な関係であると同時に人間的で対等な関係作りに参画します。
眼前の世界の現実は、異なった地域に暮らす人びとが、自ら当事者として取り組み、共同作業することを求めています。違った体験を持つ多様な人びとが、多角 的な視点から、多重に多元的に協力してこそ、新しい主体を形成できます。老若男女の地域住民が社会の主人公として、自分たちの生き方を決め、豊かな暮らし 築く世界をめざしましょう。

手段・方法

そのような世界へ至る手段は、ひとつだけではありません。異なった条件のもとでは、異なった対応が 必要です。人間社会のもめごとには、多くの要因や相互作用が絡んでいます。それを解きほぐすには、丹念な探究が不可欠です。私たちは、地域の現実に即した 調査活動を行います。そして積極的な解決案を模索します。
いかなる紛争の現場にも、暴力の匂いが付きまとっています。あらゆる戦争が軍事力の行使である以上、パックス・ロマーナに始まる世界の歴史が示すように、 世界の平和もまた軍事力によって達成されると信じられてきました。しかしながら、パルシックはそのような手段を採用しません。非暴力的な方法による、紛争 解決の道をめざします。
私たちは、必要とあれば紛争の現場に赴き、その歴史的社会的な背景や問題点を関係者から丁寧に聴き取り、いかに特殊な問題であっても具体的な生活の課題に 即した解決案に取り組みます。その方法は、武力抗争の対極にある、交流、交換、交信、交易などの営みです。

 

パルシックの活動は、直接的な交流、交易を重視します。商品の生産、流通、消費などが、市場の価格だけを判断基準にするのではなく、人間的な交流と信用に 基づくことを大切にします。交換を通じて、商品だけでなく双方に欠けているものを互いに補います。そして、できるだけ多くの交信手段を使って相互理解を深 めます。交易も、「すべての当事者が対等な立場から適正な利益を得る」フェアー・トレードに力を入れます。このような活動こそ、民族抗争や地域紛争が引き 起こす民衆の困難を解決する道だと信じるからです。
これまで土地売買の自由化、低賃金労働力の国際移動、そしてなによりも金融市場のグローバリゼーションが、凶悪な力となって、人びとの生命と暮らしを破壊 してきました。そのような潮流に対して、パルシックの活動は、「暴力と戦争」から「対等な交易と協力」への方向転換をめざします。